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日本文化学科のブログ

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【大学4年間をふりかえって その②】

そのほかもろもろ
【大学4年間をふりかえって その②】
2023年度の卒業生に大学生活の4年間をふりかってもらう企画の第2弾です。
今回は、書道部や司書課程での経験について学生さんがふりかえってくれました。




 私は4年間の大学生活を通して、自分をより深く知ることができました。
私たちの世代は入学当初からコロナによる制限が多く、想像していた大学生活とはかけ離れていました。しかし、コロナ禍だったからこそ得られたものも多くあります。外出ができなかったからこそ、いつも以上に読書や音楽鑑賞など好きなことを追及することができ、自分に向き合うことができました。コロナ禍で出会えた本や音楽は、今も私の支えになっています。大変な思いも沢山しましたが、コロナ禍を通して臨機応変に対応できる力が身に付き、大切なものに出会うことができました。

 書道部の部長として、サークル活動にも力を入れてきました。特に、2023年3月に様々なサークルと合同で実施した「新祭の息吹」というイベントで行った書道パフォーマンスが思い出に残っています。6mもの紙でのパフォーマンスは部員全員が初めてで、大筆などの道具も揃っておらず初めはかなり不安でした。このパフォーマンスを成功させるために、毎日集まって意見を出し合い、試行錯誤を重ねた結果、本番では練習時以上の作品を作ることができました。練習期間は慌ただしく大変でしたが、同じ目標を持ち、それに向かってみんなで作業をするのがとても楽しかったのを覚えています。私がこのイベントで部長として頑張れたのは、部員が一緒になって頑張ってくれたからです。かけがえのない思い出を作ることができました。








 学業では、司書課程に力を注いできました。入学当初、「司書になりたい」という漠然とした気持ちで司書課程を受講し始めましたが、学んでいくにつれてその気持ちが強く、明確になりました。講義を受けていると、どの先生も誇りとプライドを持って司書という仕事をしているのが伝わってきました。それがとても格好良く、私も先生方のような司書になりたいと思うようになりました。そう思える環境で4年間学ぶことができ、本当に幸せです。
 4年次ではコロナも明け、実習ができるようになりました。特に印象に残っているのは、認知症患者の方へ向けた文庫づくりを行った、神奈川での実習です。
自分とは状況も世代も違う人へ向けた選書はこの時が初めてで、どんな選書をすれば良いのか分からず不安もありましたが、グループメンバーや施設で働く方と相談を重ねたことで、施設で暮らす方に喜んで頂ける選書ができました。この実習では文庫の効果も検証できたので、結果を見て、今後の改善点なども考えることができました。施設の方が文庫を楽しそうに利用している様子を見て、とても嬉しかったのを覚えています。この実習を通して、司書に必要な力が身につきました。
 春からは沖縄国際大学図書館で、念願の司書になります。4年間で学んできた知識や経験を活かし、社会人として更なる成長ができるよう頑張ります。







 最後になりますが、4年間を通して沢山の学びを与えてくださり、支えてくださった先生方、職員の皆様に、深く感謝申し上げます。「言葉のプロを目指す」という日本文化学科のスローガン通り、先生方はそのお手本となってくださいました。大学生活を通し、言葉の力の凄さを、身をもって知ることができました。これからもその学びを忘れずに精進してまいります。本当にありがとうございました。