【図書館情報学ゼミのみなさんが高校生ビブリオバトル大会に学生委員として参加しました!】
図書館司書課程通信
2025年12月6日(土)、沖縄県立図書館にて、「全国高等学校ビブリオバトル沖縄県大会2025」が開催され、日本文化学科で司書課程を担当している名城先生はじめ、図書館情報学研究室の3・4年生や、図書館文化セミナーを受講中の2~4年生が学生委員としてサポートに行ってきました。
県立図書館に会場を移しての開催となって今年で2回目ですが、昨年以上の参加申し込みがあり、15学校23名が参加する過去最大級の規模の大会となりました。
参加申し込みが予想より多かったため、会場を1つ増やして、5~6人ずつの予選会を開催することになり、県立図書館の皆様のご協力の下、本会場となる4Fビジネスルームの他に、4F交流ルーム、3Fエントランスホール、3F子どもの読書活動推進研究室も会場に追加し、4か所同時での予選会を開催した上で、それぞれのチャンプによる決選を開催することになりました。







特に3Fエントランスホールは、図書館の入り口にあたるため、たくさんの観客が集まり、高校生のみなさんは緊張しながらも、大きな声で身振り手振りも交えながら一所懸命本の魅力をアピールしてくれました。
予選会の後は、各会場での激戦を勝ち抜いた4名の代表による決選が開催されました。決選は会場に入りきらないくらいの来場があり、立ち見も含めて70名を超える参加がありました。予選会の各会場で会場の参加者も含めると、延べ人数で150名を超える方々の参加がありました。たくさんのご来場に心から感謝申し上げます。
4人による決選を制してチャンプ本となったのは、沖縄県立名護高等学校の2年生が紹介した『向日葵の咲かない夏』。
準チャンプ本となったのは、沖縄県立辺土名高等学校2年生が紹介した『本を守ろうとする猫の話』(夏川草介著・小学館)、沖縄県立首里高等学校の1年生が紹介した『方舟』(夕木春央著・講談社)、そして、沖縄県立豊見城高等学校の1年生が紹介した『残像に口紅を』(筒井康隆著・中央公論新社)でした。
どの本の紹介も力がこもっていて、どの本にも票が入っていて、昨年以上の大接戦となりました。
会場からの質問も「探偵役はいるんですか?」「あなたが消えたら困る言葉はなんですか?」など例年以上に積極的に手上がり、予選会に参加した高校生からもたくさん質問が出て、大会をみんなで盛り上げようという気持ちが感じられました。




ボランティアとして参加してくれた学生たちも、学生委員として、司会のアシスタント、会場の設営や受付、予選会場への誘導、投票用紙の回収、集計のほか、予選・決選の各会場で、バトルを盛り上げるための質問にも積極的に手を挙げてくれました。

今回の県大会で優勝すると全国大会への出場権を得ることができます。全国47都道府県の代表による全国大会ももう10回以上開催されているのですが、2022年1月に開催された全国大会では、沖縄県代表の小松さんが全国1位、グランドチャンプに輝いています。チャンプの皆さんが集まる全国大会は来年1月末に開催されます。沖縄代表の生徒さんの全国大会での活躍を期待しています!
この日の予選会では、『ビギナーズ・クラシック 源氏物語 紫式部』(角川書店編・角川ソフィア文庫)、『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人姉崎等』(姉崎等・片山龍峯・筑摩書房)、『世界でいちばん透きとおった物語』(杉井光・新潮社)、『本と鍵の季節』(米澤穂信・集英社)、『汚れた手をそこで拭かない』(芦沢央・文藝春秋)
『アリス殺し』(小林泰三・東京創元社)、『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』(下村敦史・幻冬舎)、『ざんねんな努力』(川下和彦・たむらようこ・アスコム)、『四畳半タイムマシンブルース』(森見登美彦・KADOKAWA)、『諦めの価値』(森 博嗣・朝日新書)、『世界から猫が消えたなら』(川村元気・マガジンハウス)、『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ 中央公論新社)、『美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星』(西尾維新・講談社)、『雨の日も、晴れ男』(水野敬也・文藝春秋)、『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キース・早川書房)、『南総里見八犬伝』(平岩弓枝・中央公論新社)、『仮面病棟』(知念実希人・実業之日本社)、『死にがいを求めて生きているの』(朝井リョウ・中央公論新社)などなどたくさんの本との出会いがありました。
学生たちも、懐かしい本との再会があったり、まだ読んだことがない好きな作家の本の紹介もあったりして、「帰りに本屋で買います!」という声が聞こえてきました。
また、決選会場の後ろには、県立図書館のスタッフの皆さんが、発表者が紹介した本をすぐに借りられるように本の展示コーナーを作ってくださいました。終了後もこの展示コーナーの周辺で、本を挟んで様々な年代の方々が交流したり、バトラー同士で感想を伝えあったり、一般の参加者が発表者へ感想を伝えたりする場面が見られました。大会は16時20分頃終ったのですが、終了後も会場にはたくさんの人があふれて、ビブリオバトルの、「人を通して本を知る 本を通して人を知る」というコンセプトが十分に発揮された大会になったように思います。


学生委員として集まってくれた図書館情報学ゼミの4年生は、国立大学附属図書館司書、沖縄県学校事務など、それぞれ図書館や学校教育に関わる進路に進むことが決まっており、高校生との交流を通して、読書活動の大切さやイベントの運営方法を裏方として学ぶことができ、とても貴重な学びの機会になりました。
2~3年生も、読書や図書館のはたらき、それをプロデュースする司書の役割について知ることができ、図書館への理解がますます深まったようです。
発表者の高校生の皆様、ご引率いただいた先生方、保護者の皆様、ご観覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。
県立図書館に会場を移しての開催となって今年で2回目ですが、昨年以上の参加申し込みがあり、15学校23名が参加する過去最大級の規模の大会となりました。
参加申し込みが予想より多かったため、会場を1つ増やして、5~6人ずつの予選会を開催することになり、県立図書館の皆様のご協力の下、本会場となる4Fビジネスルームの他に、4F交流ルーム、3Fエントランスホール、3F子どもの読書活動推進研究室も会場に追加し、4か所同時での予選会を開催した上で、それぞれのチャンプによる決選を開催することになりました。







特に3Fエントランスホールは、図書館の入り口にあたるため、たくさんの観客が集まり、高校生のみなさんは緊張しながらも、大きな声で身振り手振りも交えながら一所懸命本の魅力をアピールしてくれました。
予選会の後は、各会場での激戦を勝ち抜いた4名の代表による決選が開催されました。決選は会場に入りきらないくらいの来場があり、立ち見も含めて70名を超える参加がありました。予選会の各会場で会場の参加者も含めると、延べ人数で150名を超える方々の参加がありました。たくさんのご来場に心から感謝申し上げます。
4人による決選を制してチャンプ本となったのは、沖縄県立名護高等学校の2年生が紹介した『向日葵の咲かない夏』。
準チャンプ本となったのは、沖縄県立辺土名高等学校2年生が紹介した『本を守ろうとする猫の話』(夏川草介著・小学館)、沖縄県立首里高等学校の1年生が紹介した『方舟』(夕木春央著・講談社)、そして、沖縄県立豊見城高等学校の1年生が紹介した『残像に口紅を』(筒井康隆著・中央公論新社)でした。
どの本の紹介も力がこもっていて、どの本にも票が入っていて、昨年以上の大接戦となりました。
会場からの質問も「探偵役はいるんですか?」「あなたが消えたら困る言葉はなんですか?」など例年以上に積極的に手上がり、予選会に参加した高校生からもたくさん質問が出て、大会をみんなで盛り上げようという気持ちが感じられました。




ボランティアとして参加してくれた学生たちも、学生委員として、司会のアシスタント、会場の設営や受付、予選会場への誘導、投票用紙の回収、集計のほか、予選・決選の各会場で、バトルを盛り上げるための質問にも積極的に手を挙げてくれました。

今回の県大会で優勝すると全国大会への出場権を得ることができます。全国47都道府県の代表による全国大会ももう10回以上開催されているのですが、2022年1月に開催された全国大会では、沖縄県代表の小松さんが全国1位、グランドチャンプに輝いています。チャンプの皆さんが集まる全国大会は来年1月末に開催されます。沖縄代表の生徒さんの全国大会での活躍を期待しています!
この日の予選会では、『ビギナーズ・クラシック 源氏物語 紫式部』(角川書店編・角川ソフィア文庫)、『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人姉崎等』(姉崎等・片山龍峯・筑摩書房)、『世界でいちばん透きとおった物語』(杉井光・新潮社)、『本と鍵の季節』(米澤穂信・集英社)、『汚れた手をそこで拭かない』(芦沢央・文藝春秋)
『アリス殺し』(小林泰三・東京創元社)、『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』(下村敦史・幻冬舎)、『ざんねんな努力』(川下和彦・たむらようこ・アスコム)、『四畳半タイムマシンブルース』(森見登美彦・KADOKAWA)、『諦めの価値』(森 博嗣・朝日新書)、『世界から猫が消えたなら』(川村元気・マガジンハウス)、『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ 中央公論新社)、『美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星』(西尾維新・講談社)、『雨の日も、晴れ男』(水野敬也・文藝春秋)、『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キース・早川書房)、『南総里見八犬伝』(平岩弓枝・中央公論新社)、『仮面病棟』(知念実希人・実業之日本社)、『死にがいを求めて生きているの』(朝井リョウ・中央公論新社)などなどたくさんの本との出会いがありました。
学生たちも、懐かしい本との再会があったり、まだ読んだことがない好きな作家の本の紹介もあったりして、「帰りに本屋で買います!」という声が聞こえてきました。
また、決選会場の後ろには、県立図書館のスタッフの皆さんが、発表者が紹介した本をすぐに借りられるように本の展示コーナーを作ってくださいました。終了後もこの展示コーナーの周辺で、本を挟んで様々な年代の方々が交流したり、バトラー同士で感想を伝えあったり、一般の参加者が発表者へ感想を伝えたりする場面が見られました。大会は16時20分頃終ったのですが、終了後も会場にはたくさんの人があふれて、ビブリオバトルの、「人を通して本を知る 本を通して人を知る」というコンセプトが十分に発揮された大会になったように思います。


学生委員として集まってくれた図書館情報学ゼミの4年生は、国立大学附属図書館司書、沖縄県学校事務など、それぞれ図書館や学校教育に関わる進路に進むことが決まっており、高校生との交流を通して、読書活動の大切さやイベントの運営方法を裏方として学ぶことができ、とても貴重な学びの機会になりました。
2~3年生も、読書や図書館のはたらき、それをプロデュースする司書の役割について知ることができ、図書館への理解がますます深まったようです。
発表者の高校生の皆様、ご引率いただいた先生方、保護者の皆様、ご観覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。

