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日本文化学科のブログ

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【沖縄少年院のビブリオバトル大会に行ってきました!】

図書館司書課程通信
日本文化学科の図書館情報学ゼミでは、2018年12月にオファーを受けて、学生たちによる「ビブリオバトル」のデモンストレーション大会を行って以来、沖縄少年院の子どもたちや先生たちとの交流が続いています。

2025年9月11日にも、図書館情報学ゼミを担当する山口先生、沖縄県立図書館の皆様とご一緒して、少年院でのビブリオバトル大会を見せていただくことになりました。

大会の前には県立図書館の指導主事の先生からの『成瀬は天下を取りに行く』(宮島未奈著)をデモンストレーションがありました。「私も成瀬のように、今回のビブリオバトルでチャンプ本の栄冠を取りに行きたいと思います」という締めの言葉で、見事制限時間のチャイムが鳴る、という素晴らしいデモンストレーションで、会場が多いに盛り上がりました。
そして、少年たちのバトルの終了後には県立図書館の司書の方からのブックトーク、さらに結果発表の後には、山口先生からの講評がありました。



「県内の中学生や高校生のビブリオバトルを観覧させてらもうことがあるのですが、本の内容がちょっとわかりにくいかな?、と思うことが時々あります。でも、今日のバトラーの4人のみなさんの紹介は、みなさんとても上手で、先生方の熱心なご指導の下で、しっかり本の内容を掴んでいること、文章表現の力が育っていることが伝わってきました。ビブリオバトルはチャンプ本1冊を決めるゲームですが、実は「チャンプ本が決まったら終わり!」というわけでもありません。発表後に質問の時間もありましたが、たくさん手が挙がったので、まだまだ聞きたいことがある人も多いと思います。私も、チャンプ本になった「民王」ってどんな意味なんだろう?、とか、何にケチャップをかけて食べたんだろう?、とかいろいろ質問したかったです。ビブリオバトルの楽しさの一つは、本を通して人とつながることだと思います。本の紹介をしてくれたバトラーの皆さん同志、または、発表を聞いてくれた寮生のみなさんや先生たちたちとでぜひ本を間に挟んでおしゃべりをして、本の楽しさをもっともっと広げて行ってもらえればと思います」と山口先生。



沖縄少年院には図書室があり、県立図書館からの協力貸出を受けていて、院の先生たちが皆さんにたくさんの本がそばにある環境を作ってくださっています。寮生活の中で、またはこれから社会に出たときに大変なこともあると思いますが、図書館にあるたくさんの「本」を支えにして乗り越えてほしいなと思います。