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日本文化学科のブログ

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【3年生になったらこんなことも! 図書館アルバイト中の玉城さんにお話を聞いてみました!】

図書館司書課程通信
日本文化学科には県内唯一の図書館情報学ゼミが設置されており、公共図書館や学校図書館で働く司書職を目指す学生が在籍しています。
3年生前期が終わる頃にはほぼ司書課程の科目を取り終えますが、授業以外の場所でも、公共図書館での読み聞かせボランティア、学校図書館での蔵書点検のお手伝いや開館延長の補助員など、学生たちは資格課程で学んだことを様々な形で生かしつつ、将来に向けてより実践的な勉強に励んでいます。

沖縄国際大学図書館での排架(配架)アルバイトもその1つ。
毎年、4名枠の募集があり、週に数時間の短い時間ですが、図書館のイベントなどに積極的に参加している学生から応募を募り、厳正な審査の下、1年間のアルバイトとして、授業の合間に返本作業と書架整理を行いつつ、いろいろなことを勉強しています。
今年4月からアルバイトをしている、図書館情報学ゼミ所属の3年生、玉城さんにお話を聞いてみました。

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3年生になって、学校図書館のサービスを学ぶ授業で、返却された本を戻す仕事(排架作業)はただ本を戻しているだけでなく、それと同時に「フロアワーク」という仕事をしないといけない、と学びました。



沖縄国際大学の図書館は地下2F、地上4Fの6フロアあって、蔵書も50万冊を超えているので、資料の主題や特性、出版年ごとに細かく排架場所が区分されています。まだアルバイトを始めたばかりなので、書架整理中に本の場所について声をかけたられる、という経験はあまりありませんが、きちんと案内できるように、早く所蔵場所を把握したいと思っています。

アルバイトに応募した際には、司書課程の授業で分類の演習も終えていて、日ごろから図書館を多く利用している意識があったので、分類についての知識もあると思っていたのですが、アルバイトを始めてみると、図書館学の本がある0類や、学科で専門で学んでいる言語学の8類、文学の9類を中心に利用していて、そのほかの分類はあまり利用していないことに気が付きました。

返本作業をしていて特に多いのは「3類」の本で、沖縄国際大学の学科で言うと、法律学部や経済学部、社会学科や人間福祉学科(社会福祉専攻)、さらに教職関係と、関連する学科が多いせいか、蔵書も多く、分類番号もかなり細分化されているので、番号を間違えないように本を並べるのにかなり注意が必要です。
特に、国語や英語の教職関係の棚は毎日ものすごく動いていて、返本作業や書架整理が追い付かないくらいです。図書館で何かを学びたい、もっともっと知りたい、という意欲が棚の「乱れ」から伝わってくるような気持ちになることもあり、書架整理という仕事は、利用者の「知りたい・学びたい」という気持ちと向き合うことができる素敵な仕事だなぁとも思いました。



書架整理をしながら気が付くことは、図書館には本当にいろんなジャンルの本があるということです。
私が普段利用しないような、心理学の本、医療の本、電気工学の本や、技術関係の本も返却本が多くて、書架もけっこう動いている、ということです。司書になるには、幅広い教養と知識が必要だと言われるので、このアルバイトはその近道だなといつも感じています。



こうしたアルバイトの機会をいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。1日数時間のアルバイトですが、司書課程の代表として、初心を忘れず、しっかり頑張っていきたいです。(2024年6月17日インタビュー)