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日本文化学科のブログ

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【論文の書き方をレクチャーする! 日文2年生専用のライティングセンターが開設されました!】

おもしろ授業
【読む・書く・表現する、そして、調べる力】を入学時から段階的に見に付けるプログラムが充実している日本文化学科。その1つの取り組みとして力を入れているものが、2年生必修科目「アカデミックライティング」と連動して5月末から実施している、学術論文形式のレポートを書くためのサポートを行う「ライティングセンター」の運営です。

アシスタントとしてサポートを担当するのは、昨年度この授業を受講して、優秀なレポートを書き上げた3年生と4年生。
授業を通して書く力・調べる力を修得した学生たちがしっかりと後輩へのレクチャーを担当してくれています。



この日のセンターでは、レポートのテーマを決定し、文章にまとめる上で相談がある2年生の相談に乗り、テーマの決め方のアドバイスのほか、テーマを文章にまとめる上で、どのような点に問題があるのか、を一緒に考える作業を行いました。





実際に相談に乗ってみると、「やりたいことははっきりしているけど、レポートの書き出しをどうしていいか悩んで時間が過ぎてしまう」「クラスの統一テーマの下で自分が題材にしたいことを選んでいるけど、先生からなかなかOKをもらえない」「1980年代のバラエティ番組を題材に、コンプライアンスという観点から調査をしたいけど、古い番組はどうやって手に入れたらいいの?」「言葉の変化について研究したいけど、自分が好きないアイドルとどう結びつけたらいいか?」などなど、2年生の悩みはいろいろでしたが、3年生や4年生が昨年の授業やゼミで身に付けたスキルを、後輩のためにできるだけ分かりやすく伝えようと頑張ってくれている姿がとても頼もしくて、心強かったです。



ちなみに、アイドル×言葉の変化、というテーマについては、アシスタントの提案をヒントに、「女性アイドルの名前は、1980年代と2020年代では大きく変化してきているのではないか? 昔は「子」「美」「麗」や、やわらかい印象を与えるひらがな、などが多かったが、ジェンダーフリーの考え方が広がっていることを背景に、いまは「男性名でも通用するような中性的な名前」が増えているのでは?」という仮説を設定することができました。

また、お笑い・芸人に興味がある学生は、YOUTUBEで、1980年代の<やすし・きよし>や<いくよ・くるよ>、<ツービート>などの漫才を視聴して、「テレビの漫才中継の中で1980年代までは相手の頭や頬を叩いたり、体を押したりする行為が多かったが、今はそうした表現は子どもがまねをしたら危険なので、言葉だけでつっこんだり、頭ではなく肩を軽く押すくらいの表現に変わっているのではないか?」というおもしろいテーマを考えたりもしていました。

ライティングセンターでは、相談する相手が、年齢の近い上級生ということで、先生にはなかなか伝えにくいことも率直に相談ができるようで、なごやかなコミュニケーションを通して、苦手意識を持っていたライティングの授業がだんだんと楽しくなってる様子もみられました。

ライティングセンターはこの後も、レポートのアウトラインを作成する時期と、レポートを書き上げていく時期に再度オープンする予定です。
2年生の皆さんは積極的に活用してくださいね。