(1)教材・参考資料の点訳 現在の点訳はほとんどパソコン点訳で行われています。毎日の講義に間に合わせる為、かなりのスピードが要求されること、また挿入・削除が容易なことがその理由です。
入力は点字ワープロ・墨字のワープロ・スキャナー読みとりのいずれかの方法で行い、必要に応じて変換ソフト(EXTRA)で点字ファイルにし点字熟知者による校正・編集を行います。
【 パソコン点訳の手順 】
1)教科書(墨字) |
↓スキャナー読みとり | ↓ワープロ入力(テキストファイルへ変換) | ↓点字ワープロ入力 |
(テキストファイル) |
| ①墨字校正 ↓ ②点字変換 |
2)点字ファイル |
①校正、編集、目次付け ②表紙、原本ページ付け ③点字印刷、製本 ↓ |
3)点字教科書完成 |
*点字教科書を作成する時の注意点 講義中にどこを先生が説明しているのかがすぐわかるように、墨字のページや表・グラフの位置などを明記します。また、通常よりも詳しい目次も不可欠で、時には章毎に付箋を貼ってわかりやすくします。常に講義で使うことをイメージして作成していきます。
*地図や図形について 文字で表せない地図や図形は
立体コピー機を使用します。あまり複雑なものは出来ませんので、まず資料の大切な部分だけを抜き出して判り易い図を作成します。そしてカプセルペーパーにコピーした後、立体コピー機に通します。すると黒い線が受けあがって指に触れることで認識が出来る図形が出来上がるわけです。最後に説明文などの書かれている点字のシールを作って貼ります。