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鏡を見ない化粧術

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「鏡を見ない化粧術」



私は視覚に障害を持っています。
そんな私には無縁だと思っていた化粧

しかし、ちょっとした工夫と、「きれいになりたい!」という思いが、それを実現可能にしてくれました。
ここでは、そんなわたしなりの、「鏡を見ない化粧術」をお教えします。

工夫編

「ほら、こうやって取るでしょ?そして、こうやって、ぽんぽんってつけたらいいの。簡単でしょ?」
ファンデにしても口紅にしても、いくら教えてもらっても全くわからない…!
けど、なんで分からないのかもわからない…!
やっぱり、見えない私には無理なのかなあ…!?

いえ、そんなことはないんです。
目で確かめることが出来る人は、上に書いたように、適当に取って、必要な分だけぽんぽんと顔に塗ればいいのです。
しかし、「適切な量」を直接確かめることが出来ない私は、それを知るための方法を考えました。
まずは、パフに取る時、何回粉を取るかを決めて、そして取った後はかるく手のこうに馴染ませれば良いのです。
こうすることで、なんどやっても同じ分だけ取ることができ、左右の濃さが違うのではないかといった不安も解消されるでしょう!(^^)
口紅においては、自分の唇の形を把握してしまえば、簡単です!!
スティックで直接塗ったり、筆を使う方法もありますが、私は自分の指で塗っています。 この方法だと、唇の形を確かめながら、触った感触デ量を知ることができます。

また、マスカラについては、ブラシを短く持ちます。
右手にブラシを持って塗るわけですが、左手は常に、まつげとブラシの先の感覚をつかむために、どちらにも触れているかんじにします。
下を見て塗るとやり易いと言われますが、私は目を自由に動かすことができないため、いったん目を瞑り、宇和まぶたを指であげてつけています。

このようにして、私は今、なんとか一人でフルメークができるようになったのです。
しかし、もちろん工夫だけで、全て一人でここまでこれたのではありません。
では、その努力とは?

努力編

「努力」とはいっても、私自身はたいしたことはしてません!
私の肌の色から始まって、私に合う化粧品探し、そして、「適当な量」を教えるところまで、これはどう頑張っても1人でできることではないんですね…これは全て友達や家族に教えてもらいました。
「ねえねえ、見て?今日は大丈夫?ちゃんとできてる?」
家を出る時、毎日自分の化粧の状況を聞く私に、きっと母や姉、妹はうんざりしたことでしょう。
それが何ヶ月か続いたのだから、私はコメントをもらってどんどん成長していけましたが、彼女たちの精神力の半分以上を使ったのではないかと思います。

鏡がだめなら、あなたに精神力を分けてくれる素晴らしい人の目を使って、すてきな女性になりましょう(^^)
そうなることが、鏡となってくれた人への、最高のお礼ではないかと私は思っています。