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教育支援情報

先輩からのメッセージ

大湾ゆかりさん
↑修復作業をする大湾さん
大湾ゆかりさん(修復士・財団法人沖縄県文化振興会・2004年度学芸員資格取得)

 私は、沖縄県公文書館で修復士として勤務しながら学芸員資格を取得しました。そのきっかけは、公文書館で開催された大きな資料展でした。国内外の博物館や文書館から展示資料を借用するときの交渉で相手の信用を得るためには学芸員資格が必要だと実感したのです。
 博物館や美術館での仕事を希望するなら、教職課程も履修することを薦めます。県立や市町村立の博物館・美術館の中には、教員の中から希望者を学芸員として配置するところもありますから。自分が将来働きたいと思っている施設の採用条件は、前もって確認しておきましょう。
前田一舟さん
↑総合学習で講師を務める前田さん
前田一舟さん(学芸員・うるま市海の文化資料館・1998年度学芸員資格取得)

 技術面で身につけておくべきことは、学芸員資格課程で学ぶことのほかには、特にありません。技術的なことは、実際に学芸員として仕事をするときに現場で学んでほしいと思います。
 私が大切にしているのは、人と人とのかかわりや礼儀を重んじる姿勢です。地域の方々から直接歴史や文化について教えていただく機会を大事にしたいと思っています。海の文化資料館で、地元の人たちが"ゆんたく"しながら地域の文化を知り、考え、伝えていく橋渡しをしていきたいと思っています。