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日本文化学科のブログ

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【江戸時代・明治時代初期の本の目録作成業務にチャレンジしました!】

図書館司書課程通信
日本文化学科には、県内唯一の図書館司書専門のゼミが設置されており、司書を目指す学生も多く在籍しています。

図書館司書の仕事の1つに「資料の組織化」という業務があります。2018年12月4日の授業では、この組織化の業務のお仕事をされている大学図書館の職員の方をゲスト講師としてお招きして、授業の中で、書写資料や木版印刷本などの古典籍の目録作成方法について学びました。



沖縄県内の図書館では、沖縄戦の影響もあって(戦前にあった県内の全ての図書館・資料が消失してしまいましたので)、なかなか古い本を手にすることができないのですが、この日の授業では、東京の古書店から古典籍を取り寄せて、実際に触れてみて、目録を作ってみる体験授業を行いました。

古典籍をはじめてみる学生がほとんどでしたが、
「昔の本は大きさである程度内容を類推できる。大きい本は学術書、小さい本は実用書といった区別があったらしい」
「写本はもちろん、版本も、時代によって版木が組み替えられたりするので、1点1点目録を取らないといけない」
「表紙に貼られた題箋はあとから持ち主が勝手に貼りなおしているかもしれないので注意すること」
などなど、新しい発見がたくさんありました。

  

この日の授業では、古書の間にはさまっている、いつの時代のものかわからない虫の死骸や謎の手紙を発見したりして、わいわいと楽しみながら、資料保存の大切さと司書の専門性を学ぶことができました。