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日本文化学科のブログ

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【にちぶん名物授業のご紹介② 奥山貴之先生「日本語教材研究演習」】

日本語教育副専攻課程通信(日本語教師)
日本文化学科のカリキュラムの特徴の一つが、授業科目数の豊富さです。なんと100クラス以上の専門科目の中から、好きな科目を選択して受講することができるようになっています。このコーナーでは特に人気のある個性的な授業をご紹介していきます。



◎「日本語教材研究演習」

日本語教育副専攻課程の入門科目で、外国人に日本語を教える「日本語教師」という仕事を目指す学生たちが最初に受講する科目です。日本語教育について概要を理解し、主に初級教科書を分析し、学習者が何をどのように学ぶかイメージを持てるようになることをアクティブ・ラーニングも取り入れながら学んでいく授業です。

2019年5月22日の授業のテーマは「留学生の日本語教育」。
留学生が学校生活を送る上で求める日本語教育のあり方を学ぶ回でした。
まずはグループワークとして、5グループに分かれ、それぞれに留学生に必要な日本語力について話し合いました。
それから、各グループで話し合った意見をそれぞれ発表しあいました。



出てきた意見を先生が留学生にとって必要な力として大きく「大学で学ぶための力」「大学コミュニティで生活していくための力」「日常生活を送るための力」の3つにわけて黒板に書きました。



例えば大学で学ぶための力には「レポートを書く」「自分の考えを伝える」、などが学生たちからあげられていました。
授業中、先生からの問いかけに積極的に発言したり、自らの考えを発言したり、意欲的に日本語教育について学んでいました。

奥山貴之先生からのメッセージ:
「日本語教師にはいろいろな専門性が求められますが、第一に、母語話者にとって当たり前の「日本語」を、非母語話者がどのように学ぶのか、相手の立場に立って考えられるようになることが大切です。この授業を通して、だれが、なにを、どのように、学ぶのか、「母語としての日本語」という枠を取り払って考えるトレーニングを重ねうつ、自分自身の外国語の学習についても学びの機会と意識して、日本語教育について考えるヒントにしていきましょう!」