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日本文化学科のブログ

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【国語教育学研究室のみなさんが東京へ研修旅行に行ってきました!】 

国語科教職課程通信
1月10日〜13日までの4日間、国語教育学研究室(桃原ゼミは)のみなさんが東京にてゼミ合宿を行いました。
ゼミの学生さんからレポートが届きましたのでご紹介します。



国語科教職課程を履修する私たちは、「国語科学習デザイン学会」への参加や日本文化に触れる為に高徳院で鎌倉の大仏の見学、国立能楽堂での「第十五回若者能」の鑑賞などを行いました。



国語科学習デザイン学会では、14の研究発表の中から一人6研究の発表を聞くことができました。その中でも特に印象に残った発表は、「本から得た情報を伝え合い,考えを形成していく「読みの交流」の学習デザイン」という発表でした。「アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)」という本を多数で分担して読み、各々で要約文を書くことにより短時間で読みたい本が読めるという読書方法を用い、国語科と総合学習を組み合わせた授業研究の考察を行っていました。読むことが苦手な生徒や話すことが苦手な生徒も授業に主体的に参加できるものであり、問いや考えを顕在化させる先進的な授業と深い考察に、広い領域にまたがる国語科の可能性を感じる素晴らしい研究だと思いました。その他にも、ハイレベルな発表を多く聞きました。どれも難しいと感じる内容でしたが、講義で学習した用語や理論が出てきた際は、自分なりに納得できる場面もあったり、やはり勉強不足だと感じる場面があったりと、日々の学習を見直すこともできました。学会に参加することによって、教師になったらどのようなスタンスで授業を行うかということや、どのような目的を持つかなど具体的なイメージが非常に重要だということが分かり、学び続けなくてはならないと感じました。学会での学びを今後の学習や指導案、卒業論文などに活かせたらと思います。



また、今回の合宿では、学会の参加だけでなく、国立能楽堂で「第十五回若者能」の鑑賞も行いました。今まで、講義で習ったものの実際に見たことのない能・狂言を鑑賞し、琉球舞踊や組踊などとは全く異なるリズム感や言葉遣い、衣装などすべてが興味深く、以前よりも能に親しみが湧きました。公演が終わっても、頭の中に「蝸牛」という演目の「でんでんむしむし♪」が頭から離れず、みんなで面白がりながら帰り道をあるきました。



今回のゼミ合宿は、全て学生で計画を立て、アクセスを調べたり会計をしたりと緊張感もありましたが、学会への参加や、知識しかなかった能・狂言を国立能楽堂で鑑賞するなどの日本文化的な経験ができたことがとても良かったと感じています。また、桃原先生の引率のもと3・4年生16人が参加できたことで仲も深まり、楽しく実りのある合宿となりました。この合宿の経験を2020年の活動に最大限に活かせればと思います。