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日本文化学科のブログ

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【図書館学担当の山口先生が石垣島・宮古島の学校図書館研修会で講演を行いました】

図書館司書課程通信
2022年6月27日、7月4日に開催された沖縄県立図書館と八重山地区・宮古地区の教育事務所が主催する学校図書館担当教員、学校司書向けの研修会での講師を、日本文化学科で図書館情報学を担当している山口先生が担当しました。



山口先生が担当した講演会のテーマは「読書教育・探求学習と著作権法」。
著作権法についての専門知識は、文科省のガイドラインや協力者会議の報告書をみると、学校図書館のサービスを担当する学校司書の大切な役割とされていますが、読書教育や探求学習をすすめていく大切なパートナーである学校図書館担当教員(司書教諭の先生や係教諭の先生)もまた、授業やクラス指導で他の先生方のモデルとして図書館教育をリードする立場から、ぜひその基礎知識を理解していただく必要があります。



講演会では、まず著作権法の基礎知識について、その目的、権利の種類、制限と専有という考え方などをクイズ形式で楽しく学習した後、読書教育・探求学習と著作権法の関わりについて、日常的に誤解が多いケースをいくつか挙げながら、その問題点と対応方法をお伝えしました。

著作権法の知識は学校図書館担当者として、学校司書にも担当の先生方にも必要とされますが、知識を身に付けるだけが目標ではありません。日々の図書館教育が発展していくように、上手に運用する技能も身に付ける必要があります。講演会では法律の知識を実際のサービスに上手に運用できるようになるためのテクニックのようなものお伝えしするように心かがけました。



2地区の講演会では、探究学習の際に著作権を侵害しないように文章を引用するにはどんなことに気を付ければよいか?、百科事典に付録でついてくるDVDをいままでは貸していたけど、著作権侵害となるのか?、といった質問も寄せられ、山口先生自身も著作権法の基礎知識が学校図書館現場で求められていることを実感できたそうです。

山口先生はこの研修に2016年にも一度講師として参加しています。そのころから引き続き図書館担当の先生や学校司書として頑張っている卒業生にも会場で参加することができました。ちょっとした「同窓会の気分」も味わうことができて、とても楽しい研修になりました。



会を主催していただいた県立図書館・教育事務所の皆様、そして、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。