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日本文化学科のブログ

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【日本文化学科、夏の伝統行事・4年生の卒論題目本登録が完了しました! 今年の卒論のテーマは?】

研究室・ゼミナール紹介
日本文化学科には「12」の研究室があります。
学生たちは各自の興味関心に合った研究室に所属し、2年間をかけてゼミナールにて調査・分析を行い、卒業論文を執筆していきます。

前期終了に差し掛かったこの時期には、日本文化学科の伝統行事として、毎年、4年生による「卒業論文題目本登録」が行われています。
卒業研究は大学生活の醍醐味でもあります。
今年の4年生の卒業研究のテーマ一覧を通して、日本文化学科の学びの多様性を理解していただけると嬉しいです。



■比較文化研究室 (安志那先生担当)
ウェブ漫画における日本と韓国の発展の違い
縦スクロールマンガの表現の考察
『刀剣乱舞』におけるオタク文化の変遷
映像作品における沖縄の表象
日本における『不思議の国のアリス』の扱われ方
武器の装飾─日本刀を中心に─
日本におけるボーイズラブの歴史と発展
ジェンダー観の変遷とテレビドラマ
2.5次元舞台が演劇界に与える影響
物語内での異類の地域差の分析
「仮面ライダー」におけるヒーロー性について

■日本語教育・多文化間コミュニケーション研究室 (奥山貴之先生担当)
留学生労働における多文化共生のための対応と課題
外国人労働者と日本人労働者の間に立つ人は何をしているのか
コミュニケーション能力の育成と演劇ー沖縄国際大学における授業科目「プロジェクト演習」を題材にー
マンガにおけるフォントの分析・考察
幼児向け教育エンターテイメント番組に見られるジェンダーステレオタイプおよび配慮についての研究
マンガにおける役割語の使用状況についての分析ー『名探偵コナン』を対象としてー
「オタク」に対する認識と評価の変遷
沖縄県における地域日本語教育の実態と対応の提案
"対面コミュニケーションとSNSコミュニケーションの比較
-<依頼>と<断り>に着目して-"
沖縄県の飲食店の接客における訪日外国人への対応-異文化コミュニケーションの成立を図る-
Uruの歌詞における愛情表現とジェンダー観

■日本語学・琉球語研究室 (下地賀代子先生担当)
丁重表現「〜させていただく」の分析
日本と韓国の恋愛表現におけることばの比較
アーティスト・YouTuberのグループ名にみる省略のパターンについてー
説得コミュニケーションとお笑い
日本語と英語の打ちことばの特徴比較
八重山地域共通語(ヤイマヤマトゥムニ)の終助詞について

■琉球芸能・文学研究室 (我部大和先生担当)
キジムナー考―妖怪・精霊・神―
針突に関する考察―歌・説話などを基に―
琉球沖縄暦と年中行事との関係性―占術師の観点を基に―
読谷山花織の現状と課題 ー復興から現在を中心にー
ブラジル在住琉球舞踊師範・教師による琉球方言を用いた身体技法用語の使用実態

■古典文学・古典文化研究室 (葛綿正一先生担当)
お笑い文化論
源氏物語論―夕顔を中心に
色彩研究
ホラー映画と人形
アイドル文化論
狐の文化論
文化としての妖怪
人形文化論
刀剣論

■琉球語研究室 (西岡敏先生担当)
久米島紬の柄の意味についてー方言語彙の分析を中心にー
与那国島祖納地域における伝統芸能の変遷
時代の変化に伴うエイサーの位置づけ―勝連半島においての考察―
八重山方言における話し言葉と歌言葉の比較―宮良方言と赤馬節を中心に―
沖縄の若者における標準語と方言の使い分けについて
沖縄本島中部の臼太鼓と現代の発展

■近現代文学研究室 (村上陽子先生担当)
死と幸せ 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』論
先生は本当に孤独か 夏目漱石『こころ』論
宇宙を駆けるならず者たち アニメ『カウボーイビバップ』論
人間に対する不安・恐怖と依存ー太宰治『人間失格』論
時間構成と人間関係について 志賀直哉『和解』論
自我形成とその背景について 森鷗外『舞姫』論
変わりゆく妻 太宰治『ヴィヨンの妻』論
「コンビニ人間」とはどのような存在か 村田沙耶香『コンビニ人間』論
葉蔵の人間関係について 太宰治『人間失格』論
ハンセン病者の葛藤についてー北條民雄『いのちの初夜』論
普通と異常(特別)の境界線  奈須きのこ『空の境界』論

■古典文学・国語教育研究室 (田場裕規先生担当)
万葉集における酒宴論
二神のウケヒ神話論
記紀神話における「火」の考察
睡虫次良論
非連続型テキストの読解と文学教育論
古事記論ー出雲神話を中心にー

■国語教育・読書教育研究室 (桃原千英子先生担当)
読みの真正な学びと「おもろさうし」の学習デザイン
「故郷」の読みに与える挿絵の影響
子どもの読書意欲向上を目指した指導法
特別支援教育の「自立活動」を活かした国語科授業
説明的文章における「比べ読み」の可能性
『童謡』における「読みの交流」と自己形成
他者理解を深める『シンシュン』の学習デザイン
『バグダッドの靴磨き』における読みの交流の問い
詩創作におけるイメージの言語化
国語科×音楽科における教科等横断的な授業

■図書館情報学研究室 (名城邦孝先生担当)
公共図書館の多文化サービス―ランゲージ・カフェの導入を中心として―
日本と海外の公共図書館における電子サービスについて
学校図書館における教員サポートについて
公共図書館による地域文化の収集・保存
公共図書館におけるプライバシーについて―レコメンド機能の導入を中心に―
公共図書館とLGBTQについて
沖縄の図書館における多文化サービス
図書館のフロアマップ構造が利用者の行動に与える影響について

■文化情報学研究室 (山口先生担当)
カードゲームを用いた学校図書館利用教育―NDCの理解を深めるために―
沖縄県の公共図書館におけるLGBTQ+支援
昔話絵本・童話絵本の自主規制
「ONE PIECE(ワンピース)」に見る表現規制ー「ポリティカル・コレクトネス」の観点からー
二次創作活動と著作権―ダウンロード販売の違法性をめぐって―
公共図書館におけるライトノベルの収集状況―性的描写への批判をふまえて―
「ポリコレ」によって変容するアメリカ映画
アニメ中間素材の保存・活用に関する研究
コロナ禍における映像作品の表現規制について―日本の地上波テレビドラマを対象として―
学校図書館におけるLGBTQ+支援に関する一考察ー資料の収集・提供を中心としてー
少年マンガにおけるジェンダー・バイアスの変化―男性主人公を対象として―
公共図書館における資料保存の現状と課題―沖縄県を対象として―

日本文化学科では、毎年2月に、優秀な卒業論文を表彰する「卒論奨励賞」の授賞式も実施しています。今年度の優秀賞受賞者の一人である柳橋さんの卒業研究の内容をこちらでもご紹介します。(最新版の大学案内より)

「ことばへの関心/学校司書という夢の実現」

私は、「沖縄における若者世代の自称表現の変化について」というテーマ で卒業論文を書きました。 小学4年生から大学生までを対象にアンケートを 取り、「おれ」や「わたし」など、 自分を指し示す言葉の使い方の、 年代による 変化について調査しました。 特に、沖縄では女性が自分のことを名前で呼ぶ 期間が長いと言われていたのでその点に注目しました。 約400のアンケート の回答から表やグラフを作り、様々な観点から分析を行いました。

私は卒業後、県立高校の学校司書として働きます。 調査で培った情報処 理能力や視点を変える力は、 司書の仕事にも活かせると思います。 また、研 究に取り組む中で、 私を支えてくれる人がたくさんいることに気付きました。 ア ンケートに協力してくれた元担任の先生方や、 データ入力を手伝ってくれた 友人など、多くの人に支えられて論文を完成させることができました。 このこと を忘れず、周囲の人のアドバイスも受けながら学校司書として成長していき たいです。