【琉球芸能を体験的に学ぼう! 宮城茂雄先生「琉球文学特講Ⅰ」のご紹介】
琉球文化コースの取り組み
2025年5月28日、日本文化学科(旧国国文学科)で学んだ卒業生でもある、宮城茂雄先生の「琉球文学特講Ⅰ」では組踊の「執心鐘入」が取り上げられ、先生がセリフの現代語訳や解説をしつつ、琉球芸能を体験的に学習してみよう、ということで、「執心鐘入」の登場人物である若松と女主人の衣装を学生たちに身に着けてもらい、舞台上ではどのような衣装を着てどのような所作をするのか、そこにはどのような意味があるのか、といったことを学びました。

演じたパートは、若松が編み笠をかぶり、右手に杖を持って登場するシーンからスタート。金武節の演奏にあわせて登場し、舞台中央で唱え、若松は舞台上手奥に移動して、舞台奥に向かってさらに唱え、干瀬節にあわせて、若松が舞台中央に移動したところ、追ってきた女が手燭をもって登場する、という場面です。

舞台用の着物を実際に宮城先生に着つけていただいたところ、主人公の若松の着物の着付けには少し時間がかりましたが、若松に執心する「宿の女」の着付けでは、帯を体に巻き付けたと思ったら、あっという間に、魔法のように完成してしまって(しかも美しく)、教室に「おぉ!」という驚きの声が響きました。


また、琉球の着物も、本土の着物のように、袖が長い「振袖」がありますが、琉球では若松のような成人前の男性が着る着物であったこと、袂の部分が広く空いていて、本土の着物と構造が少し違うこと、女性の着物は、現代の内掛けのようなスタイルになっていることなど、新しい知識もいろいろと得ることができました。
写真からも分かるように、男女とも衣装の裏地は朱色が使われています。これは、組踊が首里城の中庭で、赤瓦をバックに行われていたことから、風景にマッチする色合いが使われているのではないか、という解説もありました。

日本文化学科には全国でも珍しい、沖縄の伝統文化(芸能や言語)を専門的に学ぶ「琉球文化コース」が設置されています。
2026年度からはさらにパワーアップした「琉球沖縄文化コース」に生まれ変わります。
みなさんも日本文化学科で琉球芸能の奥深さを専門的に、かつ、体験的に学んでみませんか?
演じたパートは、若松が編み笠をかぶり、右手に杖を持って登場するシーンからスタート。金武節の演奏にあわせて登場し、舞台中央で唱え、若松は舞台上手奥に移動して、舞台奥に向かってさらに唱え、干瀬節にあわせて、若松が舞台中央に移動したところ、追ってきた女が手燭をもって登場する、という場面です。
舞台用の着物を実際に宮城先生に着つけていただいたところ、主人公の若松の着物の着付けには少し時間がかりましたが、若松に執心する「宿の女」の着付けでは、帯を体に巻き付けたと思ったら、あっという間に、魔法のように完成してしまって(しかも美しく)、教室に「おぉ!」という驚きの声が響きました。
また、琉球の着物も、本土の着物のように、袖が長い「振袖」がありますが、琉球では若松のような成人前の男性が着る着物であったこと、袂の部分が広く空いていて、本土の着物と構造が少し違うこと、女性の着物は、現代の内掛けのようなスタイルになっていることなど、新しい知識もいろいろと得ることができました。
写真からも分かるように、男女とも衣装の裏地は朱色が使われています。これは、組踊が首里城の中庭で、赤瓦をバックに行われていたことから、風景にマッチする色合いが使われているのではないか、という解説もありました。
日本文化学科には全国でも珍しい、沖縄の伝統文化(芸能や言語)を専門的に学ぶ「琉球文化コース」が設置されています。
2026年度からはさらにパワーアップした「琉球沖縄文化コース」に生まれ変わります。
みなさんも日本文化学科で琉球芸能の奥深さを専門的に、かつ、体験的に学んでみませんか?