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【2年生必修科目「ゼミナール入門」にて優秀論文の表彰・プレゼンテーションを行いました!】

イベント
2018年12月17日(月)、2年生必修科目「ゼミナール入門」にて、2年生全員が夏休みの課題として取り組む、テキスト分析による言語変化をテーマにした論文課題の優秀賞の発表と、プレゼンテーションが行われました。

この論文課題は、前期に開講される「アカデミック・ライティング」という論文を書くスキルをトレーニングする授業と連動して、日文の学生たちが初めて、自分で仮説を立て、図書館を使って先行研究を調べ、アンケートやインタビューなどの調査を行い、分析し、結論を提示する、という学術研究のスタイルを学ぶ取り組みです。

本年度の優秀論文には次の3本が選ばれました。



伊集くりあさん「テクストに出現する言語の変化―江戸川乱歩賞受賞作を対象として―」
仲村渠凜さん「テキストに出現する言語の変化ーこち亀を対象とした調査ー」
根間映実里さん「テキストに出現する言語の変化ーアニメの主題歌オープニング曲の歌詞を対象としてー」

いずれも大変力のこもった内容で、3人のプレゼンテーションのあとの質疑応答も次々に手が挙がりました。
また、受賞者を選出した3名の先生(田場先生・桃原先生・村上先生)とゲスト審査委員の西岡敏先生、進行役の山口学科長から、全体への講評もあり、
「例年はJ-POPの歌詞を対象とした調査を行う学生が多いが、今年はバラエティに富んでいて審査が面白かった」
「報告してくれた3人は好きなものを題材にするだけでなく、もっと分かろうとする”探求心”が感じられた。好きなものを研究することはゼミの選択にもつながる。好きなものを題材に研究できる日文のゼミの特徴。3年生からのゼミでもぜひ好きなことを追及してほしい」
といったアドバイスもありました。

  

終了後受賞した3人に話を聞いたところ、
伊集さん「混種語の見極めが一番大変だった。英語にカタカナ読みがついている語は、今回は除外したが、次は含めた場合の調査も行ってみたい。卒論テーマなどまだ決まっていないが、今回細かい分析をやってみて、調査を行うことに対する耐性が付いたと思う。卒論でも粘り強く頑張っていきたい」
仲村渠さん「固有名詞も多く、混種語の分け方も大変だった。特に専門用語をどこまで外来語とするかに悩んだ。今回は観察調査だったが、量がないと結果が見えにくい、ということも学べた。次は具体例をしっかり提示することも意識したい」
根間さん「そのアニメを視聴しないと意味がわからないような、アニメ独特の台詞や擬音語が入っていて、その区別が大変だった。今回は時代別で調査したが、次は歴史背景を含めた調査もしてみたい。まだWord・Excelの基本しか使っていないから、卒論執筆までにもっと上達したい」
といったコメントが寄せられました。

  

本日の発表は、受賞者・発表者だけでなく、3年生になってから各自で行う卒業研究に向けのよい刺激になったと思います。
受賞、おめでとうございます!