文字サイズ

日本文化学科のブログ

ブログ

【琉球文化・芸能研究室で卒業論文中間報告会が開催されました!】

琉球文化コースの取り組み
2023年7月1日、琉球文化コースの授業を担当している我部先生の研究室で卒業論文の中間発表会を開催しました。
我部先生が卒論指導を担当されるようになってはや3年、過去2回はコロナ禍ということもあってオンラインでの開催でしたが、今回は初の対面での発表会ということで、研究室のメンバーはもちろん、学科の先生方も参加しての会となりました。







「中間報告は4年生による決意表明です」という我部先生のご挨拶からスタートして、琉球舞踊、宮古歌謡、紅型、沖縄市のエイサー、人柱伝説などを題材とする研究成果と卒論の構成についての報告がありました。
また、発表会の運営にあたっては、研究室所属の3年次のみなさんも,受付・資料配付・タイムキーパー・司会進行などを担当しました。







本日発表した4年生のテーマの多くは、琉球文化の「継承」をテーマとするものでした。
例えば、初代・山田貞子氏の創作舞踊をどのように継承していくべきか、同時代の中で創作されたものを継承することにどのような意味があるのか、宮古島に伝わる古謡が戦後に三線が島に伝わり、民謡としてうたわれるようになったことで変化したことはないか、沖縄戦で被害にあった紅型の「技」が戦後どのように復興していったのか、といったテーマで、学生一人一人が自分なりに仮説を立てて、聞き取り調査などを通して検証しようと試みています。

発表後の講評では、「卒論は卒業のために書くものではありません。自分の身になる研究をすることがベター、そして、自分自身の興味が社会につながって、地域に役立つことがベストだと思います。自分のために、地域のために頑張りましょう」という励ましの言葉も我部先生から贈られました。

学内でこうした中間報告会を毎年丁寧に行っている研究室は実はそれほどたくさんはありません。
4年次のみなさんの研究が順調に進み、無事に全員が卒業論文の執筆を終えて、来年2月に行われる最終発表会で報告し、3年生にバトンをつないで、この日のようなゼミの素敵な文化も「継承」していってほしいと思います。