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日本文化学科のブログ

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【総合型選抜試験はもうすぐ! 国語教師を目指す皆さまへメッセージ・おすすめ本の紹介も】

入試お得情報!
日本文化学科には、国語科教員課程、外国人に日本語や日本文化を教える日本語教師課程、さらに図書館サービスを担う専門職である司書課程が設置されています。これらの専門職を目指して入試にエントリーして下さる受験生の皆さんも多いので、担当の先生たちからアドバイスをいただきました。

今回メッセージを寄せて下さったのは、日本文化学科で国語科教職課程の授業と古典文学の授業を担当している田場裕規先生です。
(田場先生は琉球芸能にも造詣が深く、琉球芸能文学研究会という学内サークルの顧問も務めておられます)

同じ内容のメッセージは、オープンキャンパスの会場で配布した日文オリジナルパンフレットにも掲載されてますが、スペースの都合で掲載しきれなかった情報もあります。特に、エントリー・面接試験が迫っている、総合型選抜試験を受験予定の皆さんはしっかり読んで、ぜひ参考にしてくださいね。

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◉あたはなぜ国語の先生になりたいのですか?

面接試験で国語教師を目指す受験生の皆さんに志望動機を語ってもらうと、「国語が好きだから」、「国語が得意だから」という言葉が返ってくることがあります。
好きなこと、得意なことが職業になるのは、もちろん良いことです。
でも、少し立ち止まって考えましょう。
教師を目指すためには、あなた自身が「好き・得意」ということだけではなく、国語を学ぶ「生徒」たちの視点に立つことも大切です。

国語教師は、国語の授業を通して生徒たちに「言葉の力」を身に付けさせ、生徒一人一人の言語生活を豊かにしていくための「教育」を行うのです。
国語を通して、どのような「教育」を目指し、何を「実践」しようとしているのか、高校生なりの考えをぜひ面接試験やエントリーシートの中で語ってほしいです。



◉面接試験を受ける上で・エントリーシートを記入する上で気をつけて欲しいこと! 

まず気を付けてほしい点を4つ挙げます。

①国語教師になるためになぜ日文に入学したいのか、よく考えましょう。
②国語教師の仕事を具体的に調べましょう。
③国語教師になるまでのプロセスをよく理解しておきましょう。
④国語教師になるために今頑張っていることは何ですか? 
 国語の学習を頑張ることはもちろんですが、ほかに何か将来に向けて取り組んでいることはありますか?

どんな「国語」教師になりたいのかを考えることはとても重要です。
でも、多くの受験生のみなさんの回答は、「国語」とは関係がなく、「やさしい先生になりたい」「生徒の気持ちを大切にする先生になりたい」というものです。「国語」という教科の教師になることを掘り下げてみてください。

上に挙げた4点はまさに、国語の教師になるためにみなさんに理解しておいてほしいこと、取り組んでほしいことです。
国語教師について知るためにぜひ読んでほしい本を2冊紹介しますので、近くの図書館でぜひ目を通してみてください。

  大村はま『教室をいきいきと』筑摩書房, 1994
  橋本武 『銀の匙の国語授業』岩波書店, 2012
  内田樹『先生はえらい』筑摩書房, 2005