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日本文化学科のブログ

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【中頭地区中学校対抗ビブリオバトル大会に特別審査員として図書館学担当の山口先生が参加しました!】

図書館司書課程通信
沖縄国際大学日本文学科の図書館情報学ゼミでは、司書課程での学びを地域に還元することを目的として、県内で開催される図書館関係のイベントのお手伝いにボランティアとして参加しています。

2023年9月27日に開催された「中頭地区中学校ビブリオバトル2023大会」には、日本文化学科で図書館情報学ゼミを担当している山口先生が特別審査員として参加し、各学校の代表者15名によるビブリオバトルを見させていただきました。



中学生のみなさんが紹介してくれた本は『ラブカは静かに弓を持つ』『チョコレートアンダーグラウンド』『キノの旅』『たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ』『秒速5センチメートル』『あの夏が飽和する』『てん』『殺戮の天使』『アンドロイドの恋なんて、おとぎ話みたいってあなたは笑う?』などなど。絵本やボーカロイドの歌詞をモチーフにした小説まで、どのバトラーも、シナリオを持たずに、自分の言葉で、表現で、本の魅力を生き生きと伝えてくれました。

「さきほど行きたい国を紹介してくれましたが、逆に行きたくない国はありますか?」(キノの旅)
「音楽をテーマにした小説って、どんなふうに音の魅力を文字で伝えているんですか?」(ラブカは静かに弓を持つ)
「アニメとゲームと小説、どれが一番好きですか?」(殺戮の天使)
「あなたはアンドロイドと恋はできますか?」(アンドロイドの恋なんて、おとぎ話みたいってあなたは笑う?)
といった質問もフロアやバトラー同士から寄せられ、それぞれの本の魅力がさらに深まったようにも思います。

この日の大会では、15名を5名ずつのブロックに分けて3冊のチャンプ本が選ばれたあと、山口先生による講評もありました。

「ビブリオバトルはチャンプ本を決めるゲームですが、実は、1位が決まれば終わりというわけではありません。ある図書館でビブリオバトルの大会を定期的に開催しているところがあって、毎回、常連のように参加する中学生がいるのですが、彼が何を楽しみにしているかというと、終わった後に、バトラー同士で、または会場の人たちと、その場に残って、本についてあれこれ話すのが楽しい、学校を超えて、世代をこえていろいろな人と話せるのが楽しい、という話を聞いたことがあります。
 私が大学の授業などでビブリオバトルを大学生にやってもらうときも、集計結果の発表までわざと少し長めの時間をとったりして、バトラー同士で話せる機会をつくっています。
 今日もぜひ会場に残って、バトラー同士で感想を伝えあったり、本の情報交換などをしてみてくださいね。ビブリオバトルはもっと面白くなりますし、読書の世界もますます広がると思います」と山口先生。

終了後、会場のいろいろなところで本の感想を語り合う様子が見られたり、山口先生にも話しかけてくれるバトラーもいたりして、とても楽しい一日になりました。参加してくれた中学生のみんさん、応援に来てくださった先生方もありがとうございました。