沖縄国際大学図書館では、毎年、「学生選書」というイベントを開催しています。
このイベントでは、各学科を代表する選書委員の学生のみなさんに、1人あたり３万円の予算の範囲内で、学生目線で、日々の大学生活(授業や部活動、進路決定など)に必要な資料を幅広く図書館に推薦してもらい、図書館の選書基準をもとに購入しています。

昨年度からは司書課程の学生のみなさんにもボランティアで参加してもらい、せっかくのイベントなので、ただ本を推薦してもらうだけでなく、「学生選書フェア」と題するコーナーづくりを行ってもらっています。

2023年10月20日金曜日、2時間目～3時間目の時間を利用して、選書委員７名の皆さんに参加してもらって、コーナーづくりの作業を行いました。







学生選書委員の活動は、日頃、自分が読みたい本を図書館にリクエストするのとは異なり、「誰かのために本を選ぶ」というテーマで取り組んでもらっています。
本日の作業で話を聞いたころ、「ネットで本の情報だけで本を選ぶのは難しかったので、那覇市内の大きな書店(ジュンク堂書店那覇店)に行って、実際に本を手に取って選びました」という4年生もいて、こうした活動が司書を目指す学生たちにとって「選書」の在り方を学ぶよい機会にもなっているようです。











この日の活動では、展示コーナーのレイアウトを考えたり、自分のスペースをじゃんけんで決めたり、おすすめ本のPOPを作成したり、効果的な展示レイアウトを考えたり、展示パネルをつくったり。作業はたくさんあって大変でしたが、自分が選んだ本が、装備を終えて手元に届いて、棚に並んだ様子を見ると、書店で本に出合うのとはまた違う感動を味わうことができたようです。

このフェアは10月20日から11月21日までの1カ月間、沖縄国際大学図書館２Fの階段を上ったあたりで実施しています。



『ビジネスマン身だしなみ向上委員会』『小説　第4次産業革命』『心の容量が増えるメンタルの取扱説明書』『語彙力図鑑』『となりのヘルベチカ』『鳥獣戯画のヒミツ』『因果推論の科学』『環境破壊図鑑』などなど、学生たちがだれかを思って選んでくれた、面白そうな本がいっぱいです。
コーナーを設置している間にもたくさんの学生さんたちが足を止めてくれて、すでに借りられている本も多いようです。

みなさんも図書館に来た際はぜひコーナーに立ち寄ってみてくださいね。