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日本文化学科のブログ

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【司書課程担当の山口先生の小論が『みんなの図書館』に掲載されました】

先生も頑張ってます
日本文化学科で司書課程の授業や文化情報学分野の卒論指導を担当している山口先生が執筆した小論が、図書館専門誌『みんなの図書館』の最新号(2024年3月号)に掲載されました。

タイトルは「図書館法第3条7号を読む――2023年12月、沖縄で」。
『みんなの図書館』3月号の特集である、「図書館法第3条第7号を活かす――時事問題と図書館」の中の一編として書かれたもので、2022年から2023年にかけておこった岐阜県御嵩町図書館での寄贈本をめぐる事例を手がかりに、時事問題、特に、政治的な課題を扱った資料の収集・提供のあり方について、山口先生の専門でもある「図書館の自由」をからめながら論じたものになっています。



図書館法第3条第7号には「時事に関する情報及び参考資料を紹介し、及び提供すること」と書かれてますが、ここで言う「時事」とは、その時々の社会問題という意味の他に、民主主義社会の基盤を支える、政治的な情報へのフリーアクセス権を意図するキーワードとして位置付けることができます。
住民自治を成り立たせるために、図書館はどのように政治的な課題・情報を扱った資料と向き合えばよいのか。2023年12月、沖縄を揺るがした辺野古の代執行にも言及しながら、中立ではなく、自由でもなく、公正であることの重要性を投げかける内容となっています。

『みんなの図書館』は図書館で読むことができます。
図書館に関心のある方はもちろん、沖縄問題と図書館の接点に関心のある皆様はぜひご一読ください。