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日本文化学科のブログ

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【日本文化学科に新たに着任された劉先生をご紹介します!】

多文化間コミュニケーションコースの取り組み
日本文化学科に4月から着任された劉淼(りゅうみょう、LIU, Miao)先生。
兼本敏先生の後任として、中国語教育や多文化間コミュニケーションコースのゼミなどをご担当いただいています。
劉先生はいったいどんな先生なのでしょうか?
研究室にてインタビューをさせていただきましたのでご紹介します。

ーー劉先生、はじめまして。先生は沖国でどんな授業を担当していますか?

多くは中国語の語学授業となりますが、今年度は「中国語Ⅰ〜Ⅳ」、「ゼミナール入門」、「ゼミナールⅠ〜Ⅱ」、「グローバルコミュニケーション論」、そして「多文化体験実習」を担当しています。ゼミでは、言語学的な内容が中心ですが、特に日中文化の対照研究も視野に入れています。そして、「多文化体験実習」では、今年は韓国へ行く予定です。皆さんのご参加も、心よりお待ちしています。

ーー劉先生はどのような研究をされているのですか? ご専門について教えてください

私の専門は中国語学・中国語教育の分野にあります。より具体的に言いますと、近世中国語の語彙と文法を研究しています。例えば、皆さんもお馴染みの中国の白話小説『水滸伝』や『西遊記』の言葉遣いは現代中国語と類似していますが、歴史的には何百年もの時間的な隔たりが存在するため、私の興味関心は両者の違いを解明することにあります。

ーーこのブログは受験生のみなさんもよく見てくれています。劉先生ご自身の大学生活のことを教えてください。

大学生時代の私は、実は至って地味でした。ただ、外国語大学に通っていたので、毎日語学の勉強に没頭していました。日本語専攻だったため、勉強の一環として映像を視聴することが求められており、これを言い訳にして、たくさんの日本のドラマや映画、バラエティ番組を見てしまいました。その結果、語学の勉強というより、毎日がエンターテイメントの宝庫のような感じでしたね。日本語を勉強したおかげで、留学も実現し、こうやって皆さんとご縁があり、お会いできることになりました。そういう意味では、大学時代には本当に感謝していますね。

ーー沖縄での生活はいかがですか?

学科の先生方が温かく接してくださり、緊張の糸もほぐれました。歓迎会まで開いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。ゼミ生は今年はそれほど多くありませんが、、皆さんの研究テーマはどれも面白く、私も学生と共に勉強できることを楽しみにしています。また、地域の人々の大らかさや寛容さに触れることができ、心地よく過ごしています。歴史と文化に満ちた沖縄で、さらに研究に励んでいきたいと思っています。

ーー最後に、日本文化学科の在学生やこれから大学入学を目指す高校生に一言お願いします。

大学生活はあなたが自己成長し、新たな可能性を発見するための素晴らしい時期です。失敗や困難に直面しても諦めず、努力と毅然さで乗り越えてください。そして、自分自身を信じて、未来への道を切り拓いてください。沖国大には異文化に触れる機会が豊富に用意されています。こうしたプログラムをぜひ有効活用してください。


(※劉先生が持っている本は受験生にお勧めの本、『中国のことばの森の中で:武漢・上海・東京で考えた社会言語学』(教養検定会議 2023)です)

ーーありがとうございました。

劉先生の研究室は5号館5Fにあります。在学生の皆さん、授業での疑問はもちろん、中国文化への関心など、先生に聞きたいことがあればぜひ研究室を訪ねてみてくださいね。中国の言葉や文化に関心がある受験生の皆さんからのアクセスもお待ちしています!