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日本文化学科のブログ

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【図書館情報学ゼミで浦添市の中学校でのビブリオバトル大会のお手伝いに行ってきました!】

図書館司書課程通信
2024年10月3日、浦添市立図書館の主催の下で、市内の中学校の図書委員の皆さんに「ビブリオバトル」という読書活動を体験してもらう研修会が開催され、図書館学担当の山口先生がゲスト講師を務めつつ、図書館情報学ゼミの学生たちもお手伝いに行ってきました。

「ビブリオバトル」とは、各自が面白いと思った本をもちよってお互いに紹介しあい、簡単なディスカッション(質疑応答)を通して、一番読みたくなった本1冊に投票し、「チャンプ本」を決める楽しい書評会です。

ヤングアダルト層の読書推進に力を入れている浦添市立図書館の活動の一環として、市内の中学生にもぜひビブリオバトルに関心を持ってほしいということで、ビブリオバトルを体験してもらおう、ということになり、市内の中学校の司書・司書教諭の先生、図書委員会の皆さんに協力してもらって開催することになりました。

この日はビブリオバトルの決勝戦。9月上旬に図書委員全体で、ワークショップ型のビブリオバトルを体験してもらい、予選を勝ち抜いた5人による決勝戦を、イベント型で開催することになりました。

冒頭での「ビブリオバトルを始める前に」と題した山口先生からのアドバイスでは、バトラーの皆さんには、①持ち時間3分間をしっかり使い切ること、②表紙を含めて本の情報をしっかり伝えること、審査員の皆さんには、①積極的に質問をして本の魅力を引き出すお手伝いをほしてほしいこと、②投票基準はあくまでも「読みたくなった本」であること、などをレクチャーさせていただきました。





その後、代表者5名による生徒さんによるミニビブリオバトル大会を開催され、『大正浪漫』(双葉社、NATSUMI著)でした。

今回の大会で驚いたのは、質問の手が会場全体で積極的に上がっていたことです。ほかの地区の中学生による大会では、なかなか質問が出なくて、司会の方や大人の先生たちが質問することもよく見かけるのですが、今回は図書委員の皆さんが次から次へと面白い質問をしてくれて、本の魅力を引き出すお手伝いがしっかりできていたように思います。適切な質問をするためには、相手の話をしっかり聞くことも大切です。ビブリオバトルは、プレゼン能力を高めるゲームとして注目されますが、それと同時に、人の話をしっかり聞く力も育てるゲームでもあることがよく理解できる大会となりました。質問がたくさん上がったのは、図書委員の皆さんが学年を超えて、ふだんから仲良く楽しく活動していることあるのではないかと思います。



決戦の終了後には、山口先生からの講評と、9月のビブリオバトル研修の際に紹介した、山口先生がよくビブリオバトルで紹介するサザエさんのネタ本『アニメ「サザエさん」公式大図鑑 サザエでございま~す!』(扶桑社、2011)を図書室に寄贈させていただきました。
図書委員のみなさん、これからも学校の読書のリーダーとしてたくさん図書館を使ってくださいね。