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日本文化学科のブログ

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【「卒業論文奨励賞」授賞式を開催しました! 今年度は7人が選ばれました!】

研究室・ゼミナール紹介
日本文化学科では、4年生による卒業論文の執筆が必修化されており、各専門領域の下で各自が興味関心のあるテーマや題材を決めて、1人あたり50枚から(長い場合は)200枚に及ぶ論文を執筆することになっています。
そして、学科の「ディプロマポリシー」に即して、学術的に価値の高い論文、または将来の進路につながるような卒業研究を行ったを学生を表彰する「卒業論文奨励賞」の表彰を実施しています。

卒論をしっかり書き上げた学生たちは、これから各研究室に所属し、卒業研究をスタートさせる2年生にとってのよいお手本となります。そこで、2年生が研究室を選択するために受講する「ゼミナール入門」という必修科目の中で、2025年1月27日、その授賞式と4年生から2年生への卒論紹介+メッセージ、さらに各論文を指導した村上先生、桃原先生、西岡先生、我部先生、奥山先生らの講評が行われました。

今年度、奨励賞に輝いたのは以下の論文です。

●現代文学研究室(指導:村上陽子先生)
「〈コンビニ人間〉とはどういう存在か―村田沙耶香『コンビニ人間』論」

●国語教育学研究室(指導:桃原千英子先生)
「他者理解を深める『シンシュン』の学習デザイン:クィアの視点で考える国語科教育」
「詩創作におけるイメージの言語化」

●琉球語学研究室(指導:西岡敏先生)
「時代に伴うエイサーの変遷―勝連半島においての考察・比較ー」

●琉球芸能研究室(指導:我部大和先生)
「琉球舞踊における身体技法用語のポルトガル語解説案ー在ブラジルの琉球舞踊指導者を対象にー」

●文化情報学研究室(指導:山口先生)
「昔話絵本・童話絵本の自主規制ー保護者・教育関係者はどのように考えているのか?ー」

●多文化間コミュニケーション研究室(指導:奥山貴之先生)
「ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションと対面コミュニケーションの比較ーポライトネス理論を用いた分析「依頼」と「断り」に着目してー」 









文化情報学研究室で卒論を指導した山口先生から以下のような講評が寄せられました。

「今年度はゼミ生ひとり一人がよく頑張ってくれて、奨励賞として一人を選ぶのが難しいかな?、と最初は思っていたのですが、最終提出されたものを改めて読み返して、第一章の基本概念を説明する部分だけでも、参考にした文献が100を超えており、丁寧に文献を集めるだけでなく、しっかり読み込んで、複数の文献を整理して自分の論を示そうとする姿勢から、卒論の次のステップに進もうとする意欲が感じられる点を高く評価して、「昔話絵本・童話絵本の自主規制」を奨励賞に選びました。
この論文を書く上ではたくさんの文献を集めるために、図書館をたくさん使ったのではないかと思います。
私は授業で、司書になりたい学生の皆さんによく、「よい司書になるには、自分自身が図書館をたくさん使って、図書館で何かを学びとうろとする利用者の気持ちを、自分自身の体験として知ることがすごく大事です。だからこそ、司書を目指す学生さんたちには学生時代に図書館をたくさん使いましょう」ということを伝えています。
卒業論文での学びは、●●さんの4月からはじまる大学図書館での司書としての人生にも大いに役立つと思います。これからの活躍も期待しています。
そのほかの奨励賞受賞者の皆様も、卒業後も大学の図書館は使えますので、それぞれのテーマを深めて行ってほしいなと思います。皆さんの卒論を卒論集という形で読ませていただくことを楽しみにしています。」

奨励賞受賞者の皆さん、おめでとうございます!