【大学院・南島文化専攻の修士論文最終発表会が開催されました!】
琉球文化コースの取り組み
沖縄国際大学には「地域文化研究科・南島文化専攻」という大学院修士課程が設置されており、その中には「言語文化」をテーマに研究できる領域もあります。そして、日本文化学科での4年間の学びを終えた後、さらに2年間、修士課程に在籍して、学部時代の卒業研究のテーマを深める方々もおられます。
2025年3月8日、今年度、厳しい修士論文の審査を合格した大学院生の皆さんによる最終発表会が開催され、日本文化学科の琉球文化コースで学んだ後、学院へ進学されたお二人の報告もありました。
●名嘉眞さん「沖縄中南部地域共通語の格助詞の体系的記述」(指導教員:下地賀代子先生)


●城間さん「世代別の沖縄方言再話にみられる言語表現の特徴」(指導教員:西岡敏先生)


この日の最終発表会には、大学院でふだんともに学び合っている仲間たちはもちろん、昨年度終了した先輩たち、そして、いろいろな分野の指導教員の先生方が参加され、活発な質疑応答も行われました。
例えば、城間さんのご研究では、沖縄に伝わる民話(昔話)のテキストを、地域の言葉で再話する際に、同じ生活環境にいる人たちの言語表現に世代間でどのような違いが生じるのか、ということをテーマとされていましたが、「この研究を今後どのように発展させていきたいか?」という問いかけに対して、「言語学的なアプローチをするのか、文字だけでなく、イントネーションなどの差異に注目したり、言語学的なアプローチだけでなく、再話という言語行動を介することで、世代間でどのように地域の言葉が運用されているか、その変容をみることもできるのではないか、といった意見交換が行われました。
専門の立場から、または専門外の立場からも多数の質問が飛び交いましたが、2年間の探求の成果を生かして、お二人ともしっかりと答えておられる姿が印象的でした。
大学院を修了された皆様のこれからのご研究の深化を日本文化学科教員一同期待しております。
ご修了、おめでとうございます。
2025年3月8日、今年度、厳しい修士論文の審査を合格した大学院生の皆さんによる最終発表会が開催され、日本文化学科の琉球文化コースで学んだ後、学院へ進学されたお二人の報告もありました。
●名嘉眞さん「沖縄中南部地域共通語の格助詞の体系的記述」(指導教員:下地賀代子先生)
●城間さん「世代別の沖縄方言再話にみられる言語表現の特徴」(指導教員:西岡敏先生)
この日の最終発表会には、大学院でふだんともに学び合っている仲間たちはもちろん、昨年度終了した先輩たち、そして、いろいろな分野の指導教員の先生方が参加され、活発な質疑応答も行われました。
例えば、城間さんのご研究では、沖縄に伝わる民話(昔話)のテキストを、地域の言葉で再話する際に、同じ生活環境にいる人たちの言語表現に世代間でどのような違いが生じるのか、ということをテーマとされていましたが、「この研究を今後どのように発展させていきたいか?」という問いかけに対して、「言語学的なアプローチをするのか、文字だけでなく、イントネーションなどの差異に注目したり、言語学的なアプローチだけでなく、再話という言語行動を介することで、世代間でどのように地域の言葉が運用されているか、その変容をみることもできるのではないか、といった意見交換が行われました。
専門の立場から、または専門外の立場からも多数の質問が飛び交いましたが、2年間の探求の成果を生かして、お二人ともしっかりと答えておられる姿が印象的でした。
大学院を修了された皆様のこれからのご研究の深化を日本文化学科教員一同期待しております。
ご修了、おめでとうございます。