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日本文化学科のブログ

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【もうすぐ卒業式。各研究室で卒業論文集が続々刊行されています!】

研究室・ゼミナール紹介
日本文化学科では、3年生から研究室に所属し、2年間かけて卒業論文を執筆するための指導を受け、各自が興味をもつテーマを設定して、研究活動を行っていきます。

研究の成果は、各研究室ごとに「卒業論文集」として刊行し、研究室の学生はもちろん、本学図書館や県内外の図書館(国立国会図書館にも)に寄贈する取り組みを行っています。
今年度の4年生による卒業論文集も2月後半から3月中旬にかけて続々と刊行されています。

この日は、
●安志那先生が指導する比較文化・多文化間コミュニケーション研究室、
●我部大和先生が指導する琉球文化・文学研究室、
●桃原千英子先生が指導する日本語学研究室、
●山口先生が指導する文化情報学研究室、
から卒業論文を収めた冊子が届きました。



各論文集に掲載されている4年生の卒論タイトルをご紹介します。

【比較文化・多文化間コミュニケーション研究室】
■武器の装飾一日本刀を中心に一
■2.5次元舞台が演劇界に与える影響
■「仮面ライダー」のヒーロー性について
■ジェンダー観の変遷とテレビドラマー映像作品における沖縄の表象
■日本におけるボーイズラブの歴史と発展
■物語内での異類の地域差の分析
■『刀剣乱舞』 におけるオタク文化の変遷
■ウェブ漫画における日本と韓国の発展の違い

【琉球文化・文学研究室】
■日本語を母語とする人の中国語について
■キジムナーがもたらした恩恵と被害一説話資料を中心に一
■針突に関する考察一歌・ 説話などを基に一
■現代の占術「数意学」 の形成と展開 一鑑定士のインタビューを基に一
■読谷山花織の現状と課題―復興から現在を中心に一
■琉球舞踊における身体技法用語のポルトガル語解説案一在ブラジルの琉球舞踊指導者を対象に一

【国語教育学研究室】
■「故郷」の読みにおける挿絵の影響
■子どもの読書意欲向上を目指した指導法 読書教育における読み聞かせの重要性一
■特別支援教育の「自立活動」を活かした国語科授業
■説明的文章における「比べ読み」の可能性
■『童謡』における「読みの交流」と自己形成
■他者理解を深める 『シンシュン』の学習デザインークィアの視点で考える国語科教育
■『バグダッドの靴磨き』 における読みの交流の問い
■詩創作におけるイメージの言語化
■国語科×音楽科における教科等横断的な授業一 「世界に一つだけの花」の教材化の 可能性

【文化情報学研究室】
■公共図書館におけるライトノベルの収集状況-性的描写への批判をふまえて
■学校図書館におけるLGBTQ+支援に関する一考察-資料の収集・提供を中心として
■カードゲームを用いた学校図書館利用教育-NDCの理解を深めるために
■公共図書館における資料保存の現状と課題-管理運営方法に注目して
■「ONE PIECE(ワンピース)」による表現規制-ポリティカル・コレクトネスの観点から
■「ポリコレ」によって変容するアメリカ映画-「アカデミー賞」の俳優部門を対象として
■少年マンガにおけるジェンダー・バイアスの変化-男性主人公を対象として
■二次創作活動と著作権-ダウンロード販売の違法性をめぐって
■アニメ中間素材の保存・活用に関する研究―アーカイブの必要性をめぐって
■昔話絵本・童話絵本の自主規制-保護者はどのように考えているのか?
■コロナ禍における映像作品の表現規制-日本の地上波ドラマを対象として

日本文化学科は「日本の文化」を学ぶ学科だと思われがちですが、学問対象は幅広く、日本、沖縄、世界についての多様な文化現象を扱っています。
タイトルを見ているだけで、日本文化学科で学ぶカリキュラムの多様性が分かるのではないでしょうか?

4年生の皆さんの汗と涙の結晶である卒業論文集は学科共同研究室でも大切に保管したり、本学図書館の資料として登録したり、と、後輩のテキストとしても広く活用させてもらっています。

もうすぐ卒業式ですね。4年間の大学生活、そして、ゼミでの研究活動、本当にお疲れさまでした。