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日本文化学科のブログ

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【4年間をふりかえって その①】

そのほかもろもろ
【4年間をふりかえって2024 その①】


 【4年間を振り返って】は、卒業を迎えた4年生が大学4年間を振り返って記事を書くという企画です。【その①】は教職課程を履修し、国語科教育の研究をする桃原ゼミで卒業研究をした学生が書いてくれました。ぜひ読んでみてください。

 4年間の大学生活では、多くの人との出会いがありました。入学当初の授業は、新型ころなウイルス感染症の影響もあって、オンライン型の授業が多く、実際に講義室に行って授業を受けることが少なかったです。その分、想像していたキャンパスライフとは程遠いものになっていました。その流れが変わり始めたなと感じたのが、1年生の後期に履修した「プロジェクト演習」でした。この授業では「朗読劇 鬼慶良間」を上演しました。例年は演劇を上演しているのですが、まだ活動に制限があり、こういう時期だからこそ届けられるものがないかと考えて生み出したのが、朗読劇という手法でした。「プロジェクト演習」の授業を担当している佐渡山美智子先生の指導の下、多くの人の心に残るものを作り上げることができました。また、その劇を作り上げる中で多くの友人に出会うこともでき、その時に大学生らしいことをしているなという実感も生まれました。



 2年生にあがると本格的に国語教師になるための授業がスタートしていきました。日文の教職課程は国語科教育に関わる授業や行事が多くあり、充実した勉強を行うことができます。その中でも印象に残っていることは、初めて模擬授業を行った通称「秋模擬」と呼ばれる行事です。「秋模擬」とは日文教職が独自に行っている行事であり、3年生が模擬授業を先輩・後輩の前で授業行います。こうした行事の中で実践力を高めることができました。私は、秋模擬で井上ひさしの『握手』という作品にチャレンジしました。初めての授業を作り上げることは容易なことではありませんでした。毎日、図書館を活用して何十冊もの文献に目を通して参考にしたり、夜の二十三時ギリギリまで学校に居残り内容の検討をしたりしました。とてもハードでしたが、仲間とよりよい授業にするために、何度も議論を重ねることで、作っていた授業案に自信が持てるようになりました。実際に授業を行った時の学びは、その後の模擬授業や教育実習に活かすことができました。
 また、教職課程の学び関することでいうと桃原ゼミで3年生の1月に、東京で行われた「国語科学習デザイン学会」に参加しました。初めての学会参加で、数多くの研究発表を拝聴する事ができ、卒論にも役立つような情報がありとても勉強になりました。また、神奈川近代文学館、横浜中華街、赤レンガ倉庫の観光もし、他のゼミ生と桃原先生との仲を深める事ができました。とても充実した思い出です。



 そして、4年生になると集大成となる卒業論文の完成を目指していきました。「自分の関心が詰まった卒論を作る!」をテーマに「国語科×音楽科における教科等横断的な授業−「世界に一つだけの花」の教材化の可能性−」を書き上げました。完成するまでに何度も桃原先生と面談をし、納得のいくものを目指して頑張ってきました。この書き上げた研究を学校現場で実践し、より一層研究を進めていくことが大切だと考えているので、授業を実践して卒業しても自分の研究を進めていきたいと思います。
 思い返せば、多くの経験を積むことができたこの4年間でした。大学を卒業した後も常に自分を高められるように様々なことにチャレンジしていきます。最後に、支えてくれた全ての皆様、本当にありがとうございました。