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日本文化学科のブログ

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【4年間の努力の結晶! 卒業論文集が続々と届いています!】

研究室・ゼミナール紹介
日本文化学科では、3年生から研究室に所属し、2年間かけて卒業論文を執筆するための指導を受け、各自が興味をもつテーマを設定して、研究活動を行っていきます。

研究の成果は、各研究室ごとに「卒業論文集」として刊行し、研究室の学生はもちろん、本学図書館や県内外の図書館(国立国会図書館にも)に寄贈する取り組みを行っています。
今年度の4年生による卒業論文集も2月後半から3月中旬にかけて続々と刊行されています。

卒業式当日(3月21日)にも、
●田場裕規先生が指導する古典文学・国語教育学研究室、
●村上陽子先生が指導する現代文学・沖縄文学研究室、
●下地賀代子先生が指導する日本語学研究室、
●奥山貴之先生が指導する日本語教育・多文化間コミュニケーション研究室、
から卒業論文を収めた冊子が届きました。





各論文集に掲載されている4年生の卒論タイトルをご紹介します。

【古典文学・国語教育研究室】
■『孤島の鬼』論一同性愛・変態性一イザナミの灰と火の役割
■〈付喪神〉論一『今昔物語集』 第二十七第六話を中心に一
■『中山詩文集』における異字に関する研究
■「女人蛇体論」
■『額田王』論
■「大村はま国語教室第三巻 古典に親しませる学習指導』論
■「ひるこ」 論
■万葉人と宴
■二神のウケヒ神話論
■「非連続型テキスト」 の読解と文学教育論一 「漫画」の教材化について

【現代文学・沖縄文学研究室】
■死と幸せ宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』論
■先生は本当に孤独か夏目漱石『こころ』論
■宇宙を駆けるならず者たち―アニメ 『カウボーイビバップ』論
■人間に対する不安・恐怖と依存─太宰治『人間失格』論
■時間構成と人間関係についてー志賀直哉『和解』論
■変わりゆく妻ー太宰治『ヴィヨンの妻』論
■<コンビニ人間>とはどういう存在かー村田沙耶香『コンビニ人間』論
■ハンセン病者の葛藤ー北條民雄 『いのちの初夜』論
■普通と異常(特別)の境界線奈須きのこ『空の境界』論

【日本語学研究室】
■丁重表現「~させていただく」 の分析一 「敬意漸減」の過程を中心に一
■役割語の観点からみる1人称 「僕」
■日本と韓国の恋愛表現におけることばの比較
■アーティスト・YouTuber のグループ名にみる省略のパターンについて
■説得コミュニケーションからみるお笑い
■八重山地域共通語 (ヤイマヤマトゥムニ) の終助詞について

【日本語教育・多文化間コミュニケーション研究室】
■『みんなの日本語 初級I・III 第2版』 における日中同形語についてー二字漢字語を対象に
■「させていただく」 の使われ方についてーコーパスを用いた分析
■留学生労働における多文化共生のための対応と課題
■外国人労働者と日本人労働者の間に立つ人は何をしているのか
■コミュニケーション能力の育成と演劇ー沖縄国際大学日本文化学科における科目 「プロジェクト演習」を題材に
■マンガにおける「フォント」の分析・考察―ジャンプ作品におけるフォント
■幼児向け教育エンターテイメント番組に見られるジェンダーステレオタイプ および配慮についての研究
■マンガにおける役割語の使用状況についての分析―名探偵コナン」を対象として一
■オタクという概念について
■沖縄県における地域日本語教育の課題
■ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションと対面コミュニケーションの比較ーポライトネス理論を用いた分析 「依頼」 と 「断り」に着目して
■Uru の歌詞における愛情表現とジェンダー観

日本文化学科は「日本の文化」を学ぶ学科だと思われがちですが、学問対象は幅広く、日本、沖縄、世界についての多様な文化現象を扱っています。また、文化の範囲も、古典文学からアニメ、音楽などのサブカルチャーまで広がっており、タイトルを見ているだけで、日本文化学科で学ぶカリキュラムの多様性が分かるのではないでしょうか?

4年生の皆さんの汗と涙の結晶である卒業論文集は学科共同研究室でも大切に保管したり、本学図書館の資料として登録したり、と、後輩のテキストとしても広く活用させてもらっています。
4年間の大学生活、そして、ゼミでの研究活動、本当にお疲れさまでした。