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日本文化学科のブログ

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【図書館スタジオで沖縄の昔話・民話を題材にしたアニメーションのアフレコ作業を行いました!】

おもしろ授業
日本文化学科と言えば、「文学」や「言語学」を学ぶ文系の学科でしょ?、と思う人もいるかもしれませんが、実はICTを学ぶことができる授業が多く開設されています。
言語学の卒業研究では統計処理のためにいろいろなテキストマイニングなどのプログラムを使いますし、国語教員、図書館司書、日本語教師のいずれも、職業としてICTの修得は必須です。

日本文化学科では授業と連動していろいろなパソコンの資格取得を推奨していますが、所定の科目の単位を取得することで「上級情報処理士」(一般財団法人 全国大学実務教育協会)というICT関係の資格を取得できるようにもなっていて、毎年30名ほどが資格を取得しいます。卒業後は、この課程で学んだプログラミングなどの知識を生かして、IT系の企業に進む学生も少なくないんですよ。

12月からはこの資格課程の3年生必修科目となっている「児童文化論」という授業で、子ども向けのアニメーションを制作するため、図書館3Fにあるスタジオなどを使ってアフレコ録音を行っています。



この日のアフレコは「みみずのそうめん」「ジラーと竜」「箱のネズミの数」という3作品をグループごとに行いました。
この授業では毎年、地域を変えて、沖縄民話(昔話)のアニメ化を行っていますが、今回は、日文生にとってはおなじみの、渡嘉敷島(「鬼慶良間の舞台」)に伝わる昔話を題材にして、子どもにもわかりやすく、暴力的、背別的な表現にも気を付けながら学生たちなりに物語をアレンジをしたシナリオを創作しています。

例えば、「みみずのそうめん」は意地悪な姑に仕返しをするためにミミズ入りのそうめんを食べさせようとして、反撃にあってしまう話ですが、現代的な感覚からみると障害者観や嫁姑のステレオタイプ的な関係性やや問題があるように思いましたので、意図的に、ではなく、事故的にミミズ入りそうめんを食べてしまいそうになる、という愉快なお話しにアレンジしてみました。「箱のネズミの数」も暴力的・残酷的なシーンが原話には出てきますが、暴力的な様子は除いて、謎解きの面白さを軸としたミステリータッチのお話に仕上げてみました。



この授業でのアニメーションづくりは、アフレコ作業まではグループで行い、アニメーション制作は個人の課題となります。
完成したアニメーションは「おきこくにちぶんチャンネル」にて公開する予定です。
今年はどんな楽しい、色とりどりのアニメーションができるか、ご期待ください!