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日本文化学科のブログ

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【地元の公民館図書室のリニューアルにチャレンジしました!ーー児童コーナーレイアウト編】

図書館司書課程通信
司書を目指す学生が多く在籍する日本文化学科では3年生後期から資格課程での学びの集大成として、アドバンスド科目にて、図書館現場との様々なコラボレーションを通して、司書になるための実践力を身に着けるゼミ活動を進めています。

2018年11月から取り組んできた、大学近くの宜野湾市立公民館図書室のリニューアル実習もその1つ。3年生が2チームに分かれて、ヤングアダルトコーナーと児童コーナーのレイアウトのリニューアルにチャレンジしました。



今回は児童コーナーレイアウト(書架サインを含む)のリニューアル実習をレポートします。

■プロジェクト① 排架レイアウトを改善しよう!

10月26日に図書館を訪問した際、図書室ご担当の、崎原真理奈さまより、本図書室の児童コーナーについて、利用者動線が混乱し、資料の分類がバラバラになっていること、出版年が昭和時代の古すぎる資料が混ざっていること、見出しがわかりにくいことなどの課題があることを教えていただきました。
そこで、私たちのグループでは、小学生にも利用しやすい空間にリニューアルするために、①昭和時代に納入された図書と、過去10年間一度も借りられていない図書を書庫に移した上で書架にゆとりを持たせて、②利用者の動線を考えて、児童コーナーの入り口左側を9類とし、0類から8類までは壁際の書架を利用して、下段と上段は使わずにNDC順に並べていくことにしました。



■プロジェクト② 分類サインのピクトグラム化!

もともと書架サイン、分類サインはNDCの類の名前がそのまま使われていましたが、これでは小学生にはわかりづらいと考え、ひらがな表記として、1類を「ものの考え方」、8類を「ことば」、9類を「ものがたり」というように、学校図書館でも多く用いられている名称に変更しました。また、学習障害を持つ方にもわかりやすいように、連見出しを分類ごとにピクトグラム化する工夫も施しました。



■プロジェクト③ ボードゲーム感覚で楽しくNDCを学習できるマグネット式案内板の設置!

児童書コーナーの窓際の柱に、どこにどの本があるか一目で分かるような案内板を設置することにしました。
案内板の土台はマグネット板として、その上に色画用紙を貼り、児童コーナーの排架図を描き、ピクトグラムと同じデザインの「コマ」を作り、裏面に磁石をつけて、案内図に張り付けられるようにしました。これは、将来の棚移動に備えてレイアウトを変更できる、というメリットの他に、子どもたちがゲーム感覚でコマを動かしながら分類番号や棚の位置を覚えられるようにすることも目ざしています。
正解は裏面に掲載しました。ボードゲーム感覚で子どもたちが楽しくNDCに親しんでくれるといいなぁと思っています。

公民館図書室の崎原さんには、実習当日は夜遅くまでリニューアルにお付き合いいただき、企画段階でもいろいろご助言をいただきました。公民館のスタッフの皆さまにも作業中にあたたかな励ましの声をかけていただきました。
とてもよい学びの場を提供して下さり、ありがとうございました。