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日本文化学科のブログ

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【大学の授業ってどんな感じ? 先入観にとらわれずに文学を味わう「文化テクスト論」】

おもしろ授業
日本文化学科のカリキュラムの特徴の1つが「100種類」以上もある専門科目の豊富さです。
日本語学、国語学、図書館情報学、日本語教育学、琉球文化論、方言学、古典文学、文学実作、書道、比較文化、英語コミュニケーションなどなど・・・科目名ではなかなか伝わりづらいので、在学生に授業の魅力を熱く語ってもらいました。
今回は、人気科目「文化テクスト論Ⅰ」を、近現代文学研究室に所属している3年生の富永彩香さんに紹介してもらいます。
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「先入観にとらわれずに文学を味わいませんか?」

 皆さんご存知の『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治著)。その独特の宇宙観や生死、幸福についての試行の深み、そこはかとなく漂う悲しさから、幻想的な小説と思っている方が多いのではないでしょうか? 
 しかし、他者を警戒し、二人きりの世界にいたいと願う少年らには少年同士の愛情の可能性をも否定できないようにも思われます。
 このように、「文化テクスト論」という授業では、様々な日本近現代文学の作品を解読して、他者との関係性や社会との接点を考察していきます。「ジェンダー」という視点から価値観を見直すこともとても刺激的で、この授業を通して改めて文学の楽しみ方を知ることができました。
 
 みなさんがこれまで読んできた小説も「文学」という学問の枠組みでとらえ直すと、また違う読み方ができるかもしれません。読書が好きなみなさん、日本文化学科で、先入観にとらわれずに文学を味わってみませんか?