沖縄国際大学には海外協定校で1年間学ぶことができる派遣留学制度があります。日本文化学科の学生たちも、毎年、選考を勝ち抜いて海外の大学に派遣されています。今年2月から韓国にある韓南大学へ留学中の親泊碧美さんもその一人。親泊さんからレポートが届きましたのでご紹介します。
-------------

　私は今、1年間韓国の韓南大学へ交換留学生として派遣されています。私が韓国に興味をもったのは中学生の頃でした。友人の影響で韓国に興味を持ち、大学へ入学してから本格的に韓国語の勉強を始めました。授業以外でもドラマやバラエティー番組を通して勉強したり、音楽の歌詞を書き出したりして勉強をしていました。そうしているうちに、一日に一回は必ず韓国語を聞くほど韓国への関心が高まっていき、韓国で韓国語を使って生活してみたいと思うようになり留学を決意しました。また、元々国際交流にも興味があったため、外国人の友人を沢山作り、様々な価値観に触れることで自分自身の視野を広げたいと思っていたのも留学を決めた理由の一つです。
　留学が決まってからは、書類の提出や事前学習など留学へ向けての準備で少し大変な時期もありました。しかし、一緒に留学へ行く仲間や、先生方に支えられ大変な中にも楽しさがあり、留学前の準備期間はとても充実した日々でした。
　私は今回留学するまで海外に行ったことがなかったので、空港の案内から広告版まで全て韓国語であることがとても新鮮でした。留学に来てしばらくは、バスのアナウンスを必死に聞き取ろうとしたり、バスの中から流れていく店の看板を読んでみたりしました。韓国へ来て私が一番驚いたのは、カフェの多さと食堂のごはんの安さでした。留学前から話は聞いていましたが、実際に行ってみると量も多くとても手ごろな値段でした。特に大学周辺のお店は500円以内で満腹になるまで食べることのできるお店が沢山あります。
　今は、大学の中の語学堂というところで韓国語の勉強をしています。語学堂の授業はもちろん全て韓国語のため、慣れるまでは少し大変でしたが留学前と比べると聞き取る力が急速に伸びていることを実感しています。また買い物の際も韓国語を使用しなければならないため、話す力と話の内容を理解する力も留学前と比べると伸びていると感じています。でも、まだ自信がなくて会話があまり続けられずにいるので、会話力とコミュニケーション能力の向上を残りの留学生活の課題として、さらに成長したいと思っています。
　平日は語学堂の授業が午前中にあり、週に二度学部の授業があります。学部の授業は午後からあります。私が今履修している授業は日本人留学生学生対象の授業のため、韓国語の先生が日本語で授業をしてくださっています。韓国の文化や歴史を学ぶ授業で、たまに博物館や美術館へ行くこともあり、とても楽しいです。
　後期からは、韓国語で受ける学部の授業を履修する予定なので、語学堂の夏学期が終了するまでには今よりも、もっと韓国語能力を向上させたいです。
休日は寮でゆっくり過ごしたり、近くの繁華街へ買い物しに行ったりしています。現在は語学堂が長期休暇で、時間が沢山できたので、今のうちに一度、旅行へ行ってみたいと思っています。
　私は留学へ来てまだ2カ月程しか経っていませんが、日本での2カ月よりもとても密度の濃い日々を過ごしています。残りの留学生活もより沢山の事を吸収できるように過ごしていこうと思います。