文字サイズ

日本文化学科のブログ

ブログ

【遠隔講義体験レポート その6 近現代文学ゼミナール編】

おもしろ授業


日本文化学科で行われた遠隔講義について、体験レポートが届いています。
第6回は「ゼミナールⅠ」(近現代文学)についてです。

日本文化学科学科では3年生になると、ゼミナールを選んで所属することになります。
ゼミナールは少人数の演習形式の授業で、学生の発表やディスカッションなどが中心的な活動になります。
担当の先生の専門分野によって様々な活動がありますが、今回は近現代文学が専門の村上陽子先生が担当のゼミナールです。
では、さっそく3年生の玉城麻帆さんに「ゼミナールⅠ」(近現代文学)の遠隔講義について報告してもらいましょう。


 私が所属している村上ゼミにおけるゼミナールⅠの講義では、「文学トレーニング」・「zoomディスカッション」の2つを主に取り組みました。この2つはいずれも、今後執筆する事になる「卒業論文」をより良いものにする為に必要不可欠なトレーニングだと、私はこの講義を受講して強く感じました。

 「文学トレーニング」では短編小説を個人で読み深め、3問程の問いに回答してメールで課題を提出しました。それぞれの問いについて考え、何度も読み返したり、文献を調べたりというようなことをしました。取り組めば取り組むほど新しい発見があり、このトレーニングを通して、考察や調査することの楽しさや苦労を知ることができたと思います。
 「zoomディスカッション」では、事前に読んできた短編小説について、4年次の先輩方を含めたゼミ生全員でディスカッションを行いました。“卒論でこの作品を取り扱うとしたらどのような点に着目して執筆することができるか”などといった観点で様々な意見をお互いに展開し合う事によって、「多様な視点からの読み方」を知る事ができました。遠隔という事もあり、会話のテンポが掴みづらい時もありましたが、「わからない事をその場ですぐインターネットを介して調べられる」という利点もありました。
 その他にも、4年次の先輩方による卒業論文の中間発表を聞かせてもらったりと、全体を通して遠隔であるにもかかわらず、濃密かつ有意義な時間だったと思います。

 急遽遠隔授業になった事により、例年の講義内容とは大きく異なっていたようですが、この講義のねらいである「作品への理解力を高める」ことや、「卒業論文を執筆するための基礎力を身につける」ことが十分にでき、遠隔という特殊な状況下だったからこそ、それぞれが意欲的に取り組む姿勢を身につけることもできたのではないかと私は思います。


《村上先生とゼミ生》