【図書館学担当の山口先生の連載エッセイが『みんなの図書館』に掲載されました】
先生も頑張ってます
図書館問題研究会が発行している月刊誌『みんなの図書館』。日本文化学科で図書館司書課程の授業を担当している山口真也先生はこの雑誌に、2か月に1回、「図書館ノート」という連載エッセイを掲載しています。
2021年2月号は連載8回目(第1期を含めると通算60回目)で、今回のタイトルは「私はLGBTの人とも友達になれます」で、サブタイトルは「資料提供は一方通行で」です。
最近、小中高校でもLGBTQ関係の講演会を生徒向けに開くことが増えてきましたが、山口先生がエッセイの中で問題視しているのは、その様子を新聞記事で紹介する際に、子どもたちにマイクを向けて感想を聞き出している点です。記事の中では「カミングアウトされたら、今まで通り接したい」「支えられるようにしたい」「友達として接していけると思う」といった子どもたちの前向きなコメントが掲載されていますが、マイクを向けた相手が仮に当事者であった場合、どうこたえればよいのか、被当事者の立場であることを想定したインタビューになっていないか、当事者がもしマイクを向けられたら嘘をつかないといけないのではないか、それは講演の趣旨に反しているのではないかーー。そして、エッセイではこうした新聞記事をもとに、公共図書館でも最近こうした講演会や当事者と語る場が増えてきているけれど、終了後にいたずらに感想や発言を求めるようなことはないか、という問題提起がなされています。
『みんなの図書館』は沖縄国際大学図書館のほか、県内各図書館で読むことができます。LGBTQへのコミットメントが求められる中で、図書館の役割とは何かを考えさせる内容になっています。ぜひご覧ください!
2021年2月号は連載8回目(第1期を含めると通算60回目)で、今回のタイトルは「私はLGBTの人とも友達になれます」で、サブタイトルは「資料提供は一方通行で」です。
最近、小中高校でもLGBTQ関係の講演会を生徒向けに開くことが増えてきましたが、山口先生がエッセイの中で問題視しているのは、その様子を新聞記事で紹介する際に、子どもたちにマイクを向けて感想を聞き出している点です。記事の中では「カミングアウトされたら、今まで通り接したい」「支えられるようにしたい」「友達として接していけると思う」といった子どもたちの前向きなコメントが掲載されていますが、マイクを向けた相手が仮に当事者であった場合、どうこたえればよいのか、被当事者の立場であることを想定したインタビューになっていないか、当事者がもしマイクを向けられたら嘘をつかないといけないのではないか、それは講演の趣旨に反しているのではないかーー。そして、エッセイではこうした新聞記事をもとに、公共図書館でも最近こうした講演会や当事者と語る場が増えてきているけれど、終了後にいたずらに感想や発言を求めるようなことはないか、という問題提起がなされています。
『みんなの図書館』は沖縄国際大学図書館のほか、県内各図書館で読むことができます。LGBTQへのコミットメントが求められる中で、図書館の役割とは何かを考えさせる内容になっています。ぜひご覧ください!