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日本文化学科のブログ

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【図書館学担当の山口先生が長野県の学校図書館で開催された講演会の講師を務めました】

図書館司書課程通信
2023年6月17日、図書館学担当の山口先生が、長野県の諏訪清陵高等学校の図書館とZoomによるハイブリッド形式で開催された講演会の講師を務めました。

山口先生も所属している学校図書館問題研究会の長野支部〈しなのがくと〉が主催する2023年度講演会で、講演テーマは「絵解き!学校図書館サービス――学校図書館と学校司書の役割を考える―」。

学校図書館のモデルカリキュラムに定められた「学校図書館サービス論」という科目の中で、山口先生が学校司書を目指す学生たちに出題しているワークを、学校図書館で実際に学校司書として働いておられる皆さんにも取り組んでいただく、という内容で、学校図書館問題研究会が発行するテキスト『学校司書のための学校図書館サービス論』(樹村房、2021年)の表紙のイラストを使って、
〇学校図書館特有のサービスとしてどのようなものが描かれているか?
〇学校図書館にも共通する基本的な図書館サービスとしてどのようなものが描かれているか? 
という2点について、3~4人くらいのグループに分かれて話し合ってもらい、発表をしていただく形で進めていきました。

このテキストに使われているイラストは、実際に神奈川県の高校図書館で、図書館サービスを利用者にPRするために作られたポスターやパンレットに掲載されたものです。
イラストを描いたのはその高校で利用者として図書館サービスを受けた方ということもあり、発表を通して、「表紙の真ん中のイラストは、学習も読書も、というすみわけを伝えたいのでは?」「表紙と裏表紙のイラスト全体が、小学校から高校までの一人の利用者の図書館との関わりを描いていて、読み聞かせ⇒読書⇒探求学習と、利用方法がどんどん多様化していく姿が読み取れるのでは?」といった興味深い意見が次々と寄せられました。

「学校図書館や学校司書の役割は、児童生徒たちにとって身近にありすぎてかえってわかりづらい面があるように思います。私たち学校図書館関係者は、利用者に、市民にもわかる言葉でそのはたらきを伝えていくことが大切ではないでしょうか」と山口先生。


(※画像は「2022学図研長野大会」Twitter(https://twitter.com/nadzilla2022)よりお借りしました)

ワークでは学生たちが発見できなかったような、学校図書館のはたらきや学校司書の役割への意見も多く寄せられ、「沖縄に戻ってぜひ現場の方や学生たちに伝えたいです」と、山口先生自身も新しい発見がたくさんあったようです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。