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日本文化学科のブログ

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【「アカデミック・ライティング」でAIを活用したレポート分析方法をレクチャーしました!】

おもしろ授業
日本文化学科では、学生たちが将来どのような進路を選ぶとしても、人生を力強く切り拓いていくためにかならず役立つスキルとして、言語運用能力を高める授業を1年生から段階的に展開しています。



このブログでもこれまで何度かご紹介してきましたが、2年生必修科目「アカデミック・ライティング」もその一つ。
2年生120名を3つのクラスに分けて、大学生らしい説得力のある文章を書くことを目標として、
●学術論文の執筆に必要な文章表現力
●学術研究を進めるための方法論
●研究に必要な基本的なデータサイエンスの知識・ソフトウェアの操作能力
といった3領域の力の習得を目指しています。

この日の授業では、前回の授業で検討した、学術論文型のレポートのテーマを再検討する時間をとりましたが、そのヒントとして、昨年度、この授業を受けて優秀レポート賞を受賞し、この授業にアシスタントとして参加してくれている3年生の玉城さんに、レポートの紹介を行ってもらいました。



玉城さんが取り組んだレポートのテーマは「絵本の中で図書館がどのように 描かれているか ~AIテキストマイニングを使って」。
図書館が舞台となっている絵本のテキストをAIテキストマイニングの手法を使って分析し、どのようなイメージの言葉が多く用いられているか、特に形容詞に注目して分析したものとなっています。



生成AIについてはレポートで活用することはあまり推奨されていませんが、AIの技術は上手に使えば、より質の高いレポートを書く上での強い味方になってくれます。AIテキストマイニングもその一つで、初めて知る2年生も多く、歌詞のイメージの研究などでも大いに活用できそうです。
玉城さんの報告を聞きながら、新しく知る学術世界にワクワクしたり、レポートへのやる気がさらに高まっている様子が見られました。

日文2年生は、今回の授業での見直ししたテーマを下に、8月上旬の提出に向けて、レポーを書き上げていくことになります。
1980年代のアイドルの衣装の調査、日本語教育テキストに見る人種差別表現、歌詞に見るジェンダーバイアスの研究、文学小説の一人称の変化についての研究、スポーツ漫画に見るにみるど根性表現の変化などなど、面白いテーマが出そろいいました。
今回のレポート作成は、日文生が大学に入学して初めて取り組む本格的な(学術的な手法を用いた)研究活動となりますが、AIテキストマイニングなど、授業で学んだことを生かしながら、楽しみながら頑張ってくださいね。