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日本文化学科のブログ

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【下地先生が出演「沖国大ラジオ講座」の後編が放送! テーマは「しまくとぅばをつないでいくために」】

琉球文化コースの取り組み
ROKラジオ沖縄で、毎週水曜日18時30分から絶賛放送中の「沖国大ラジオ講座」。
8/28の放送に続いて、9/4の放送回に、日本文化学科で、琉球語学や日本語学の授業を担当している下地賀代子先生が登場し、日本文化学科卒業生でもある、ラジオ沖縄パーソナリティの小橋川響さと、楽しくてためになるトークをお届けしました。

テーマは『しまくとぅば を「つなぐ」』。
8月28日の前編を引き継いで、
(1)現代沖縄のことばの現状: 沖縄では年代によって言葉が大きく異なる。高齢層では沖縄独特の共通語(沖縄的共通語)がはなされている、中年層はバイリンガル、若い世代はモノリンガル、共通語に近い言葉しか使われていない。沖縄的共通語を方言と捉えている。
(2)しまくとぅばを「学ぶ」: しまくとぅばは一つの言語なので、小さい頃に触れる機会が日常的になければ、英語や中国語のようにしっかり学ばないと話せるようにはならない。発音の決まり、文法の規則など、語学として学ばないと身につかない。一方で、しまくとぅばには島々の多様性がある。どの地域の言葉を学ぶのか、選ばれた言葉と選ばれなかった言葉がどうしてもでてくるという課題もある。
(3)しまくとぅばを「つなぐ」ためのさまざまな取り組み: 沖縄県でアーカイブプロジェクトやしまくとぅば講師養成講座も行われている。沖永良部島では、研究者が協力して潜在話者=聴けるけど離せない人を教育すると話せるようになる。市民研究者として育成していく、辞書を作るといった取り組みもあって注目されている。多良間島では、幼稚園の先生たちと一緒に多良間島のことば(たらまふつ)での絵本を作る取り組みも行っている。
というトピックで、「しまくとぅば」の現状と課題をわかりやすく解説してくださいました。


(写真:2020年に出演された際の収録の様子)

番組の内容は以下のサイトから視聴できます。
琉球語を学びたい受験生の皆さんには、総合型選抜試験のヒントも得られるかもしれません。
下地先生の研究室での卒業研究の様子も紹介されています。
前編も合わせてぜひぜひお聞きください!

前編 https://radiko.jp/podcast/episodes/b224c3e5-3cfe-40b8-a106-3cbfefac2fe6
後編 https://radiko.jp/podcast/episodes/97b13964-46d2-4645-98e4-e1da57264a75


ラジオ沖縄のYOUTUBEチャンネルでも視聴できるようです。
前編 https://www.youtube.com/watch?v=ZOgvEIql9HY
後編 https://youtu.be/hmFTaifQHB8?si=t5H9oa6UFn7a5TZB