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日本文化学科のブログ

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【夏季集中講義「多文化間コミュニケーション特別講義」が始まりました! テーマは「アイヌ語を学ぶ」】

多文化間コミュニケーションコースの取り組み
大学生の夏休みは8月上旬から9月下旬まで続きますが、その間、学生たちは何をしているのでしょうか?
サークル活動で創作にいそしんだり、個人的に旅行に行ったり、アルバイトをしたり、図書館で将来の進路に役立つ勉強をしたり、、と思い思いに過ごしつつ、夏休みも大学に出てきて、日本文化学科が開講する「集中講義」を受講する学生も多数います。

「集中講義」とは、前期・後期の期間と同じような全15回の授業を、1週間に1回ではなく、午前午後と連続して授業を行い、4日間ほどの集中形式で行う講義のことを指します。
夏や休み期間を利用し、ふだんの授業ではなかなか受講できない、県外の著名な先生をお招きして、日本文化学科のカリキュラムで学ぶ言語学・文学などをさらに専門的に深める授業を行っていただいています。

9月2日(月)〜9月5日(木)の4日間にかけて開講しているのは「多文化間コミュニケーション特別講義」。
講師を担当していただいているのは、北海道大学の佐藤知己先生です。

授業のテーマは「アイヌ語を学ぶ」。
日本列島に古くから存在するアイヌ語に関する知識を深めることによって、日本列島における言語の多様性を理解し、日本の言語、文化を見る目を養うというねらいの下で、文字と発音、 基本文型、人称代名詞と人称接辞、助詞、自動詞と他動詞、動詞の数、動詞の人称表示、名詞の人称表示、時間表現、不定と受け身、動詞の派生、語形成という順番で、アイヌ語を、英語や中国語のように、一つの言語として深く学んでいきます。



「アイヌ語は日本語とは全く別の言語です。言語というものは社会生活、経済生活に役立つから学ぶという視点だけではとらえてはいけない部分もあります。アイヌ語の話者は少なく、英語、中国語などの外国語と比べると、学ぶ価値は乏しい、と捉えられてしまうこともあります。しかし、話者が少ないことはその言語に価値がない、ということではありません。世界の多様な言語はどの言語も複雑で、興味深く、ひとしい価値を持っている、どの言語文化も等しく尊重する、そうした視点や価値観をこの授業を通してもつようにしてください」と佐藤先生。

初回の授業ではこの講義の世話役である田場裕規先生から、佐藤先生のご紹介と、多文化間コースのまなざしの一つとして、アイヌの言語文化を沖縄国際大学日本文化学科で学ぶことの意義についてのお話もありました。





佐藤先生のはじめの自己紹介では、実際にアイヌ語で最近の出来事話してくださいました。確かに日本語とは全く違う言語ですが、沖縄の言葉とどこか共通点もあるような、、、佐藤先生の語りを聴きながら、学生たちはそんなことを話したりしていました。4日間の講義を通して、アイヌ語を学び、「どの言語文化も等しく尊重する」という多文化間コミュニケ―ションの基礎となる考え方をしっかり身に着けていきましょう!