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日本文化学科のブログ

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【山口先生が序文と編集委員を担当したブックレット『戦争と図書館』が発売されました!】

先生も頑張ってます
日本図書館協会図書館の自由委員会が編集刊行したブックレットの序文を、委員の一人である山口先生が担当しました。

図書館の自由委員会は、日本図書館協会が1954年に採択し、1979年に改訂した「図書館の自由に関する宣言」の普及につとめています。
この宣言は、1950年代前半、「レッド・パージ」や「逆コース」と呼ばれる動きが進行する中、太平洋戦争中、日本の図書館員は国家による思想善導の一翼を担い、知る自由を妨げる役割を果たしたことを教訓とし、民主化や非軍事化の動きとも関わりながら「国家権力からの自由」を求めて採択されたものです。

自由委員会では、自由宣言採択70周年を前に、「終わりなき戦争」に突入しつつあるロシア・ウクライナ戦争の情勢もふまえ、その原点を考えてほしいという考えの下で、2023年11月に開催された第 109 回全国図書館大会にて「戦争と図書館」をテーマとする分科会を開催しました。
そして、その記録集として、2024年9月に自由委員会が編集したものがブックレット『戦争と図書館:戦時下検閲と図書館の対応』(JLA Booklet No.17)です。



目次情報などはこちらからご確認ください。
https://www.jla.or.jp/publications//tabid/87/pdid/p11-0000000670/Default.aspx

「本ブックレットを通して、知る自由を保障するという図書館の役割が民主的な社会の基盤であり、世界中で戦火が絶えない状況の中で、平和を実現するための手段として図書館員の「不断の努力」がますます求められていることを読者とともに共有したいです」と山口先生。
書店、図書館等でぜひお手に取ってご覧ください。