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日本文化学科のブログ

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【JICA沖縄の国際交流フェスティバルでせかいのおはなし会(韓国編)を開催しました!】

図書館司書課程通信
日本文化学科では、図書館司書を目指す学生たちが主に受講する「図書館文化セミナー」というアドバンスド科目の中で、学外のさまざまな機関やさまざまな立場の人たちとつながりながら、司書課程の授業で学んだことを地域に還元することを目的として、また、司書として求められるスキルを高めていくためのプロジェクト型の実習を取り入れています。

11月24日(日)には、浦添市にあるJICA沖縄で開催された国際交流フェスティバルに参加し、JICA沖縄の図書資料室のスタッフの皆様のご指導の下で、県費留学生制度を利用して来沖されている留学生の皆さんといっしょに、午前中に「韓国編」、午後に「フランス編」「ペルー編」の3つのテーマで、受講生たちが3つのグループに分かれて、「せかいのおはなしかい」というイベントの企画・運営にチャレンジしました。



午前中に開催された「韓国編」では、韓国から来た県費留学生のチアキさんと一緒に、3冊の絵本をつかって子どもたちやお父さん、お母さんたちとクイズやアトラクションで楽しく遊びました。

1冊目の『たまごのえほん』では、卵のイラストから動物を当てる、という仕掛け絵本をつかって、卵の殻をめくって出てくる動物はなにか?、というクイズを子どもたちと楽しみながら、チアキさんにはひよこやカメ、カタツムリなどの動物の鳴き声を韓国語で言ってもらって、国によって動物の鳴き声の表現が違うということを伝えました。
卵の殻の周りの色や、隙間からちらっと見えるイラストから、生まれてくる動物をどんどん当てていく子どもたちの想像力や発想力に驚かされました。



2冊目の『できるかな? あたまからつまさきまで』というエリックカールさんの絵本のおはなしでは、絵本の中にでてくる動物たちの動きを、会場いっぱいに子どもたちにひろがってもらって、まねをしてもらう、というアトラクション型のおはなし会に挑みました。
留学生のチアキさんが「できるかな?」と問いかけて、「できる!」「できない!」を韓国語で答えてもらった後に、絵本に出てくる動物たちの動きをみんなでまねてみるのですが、後ろ足を蹴り上げる馬の動きのところでは、子どもたちが楽しそうに軽々と足を高く蹴り上げてみせてくれて、会場が熱気いっぱいになりました。



3冊目は一転して、『ソリちゃんのチュソク』の絵本を静かに読み聞かせる時間にしました。
『ソリちゃんのチュソク』は、韓国でのお盆の様子を描いた絵本で、もともとは韓国で出版された絵本で、日本語に翻訳された絵本を学生たちが、韓国語の絵本をチアキさんが交互に読むことで、韓国語のリズムや響きを楽しんでもらえるようにしました。同じ「お盆」という行事ですが、日本とお隣の国の韓国では違っている部分が多かったり、それでも似ている部分が少しあったり。後ろで見ていた保護者の方からは、韓国のお盆の習慣を知って、「へ―、そうなんだ」という感心する声も聞こえてきました。



おはなし会のエンディングでは、たくさん言葉を教えてくれたチアキさんにありがとうを伝えるために、みんなで「カムサハムニダ」(韓国語で「ありがとう」)を練習して、チアキさんに伝えました。
チアキさんからは、クイズやアトラクションに参加してくれた子どもたちへ、折り紙でつくった「カムサハムニダ」と書いたメダルのプレゼントもあって、子どもたち一人一人に手渡してくださいました。



参加してくれたみんな、韓国語はペラペラになったかな?
今日のおはなし会を通して、ひろいひろい世界とつながる楽しさを感じ取ってもらえたらうれしいです。
朝早い時間からのたくさんのご来場、本当にありがとうございました!