文字サイズ

日本文化学科のブログ

ブログ

【全国図書館大会(長崎大会)の分科会で山口先生が「図書館の自由・この一年」を報告しました】

先生も頑張ってます
図書館界では1年に1度、日本図書館協会の主催により、「全国図書館大会」という全国規模の研究集会が開かれています。今年度はハイブリッド開催となり、動画配信による分科会の報告を図書館の自由委員を務める山口先生が担当しました。

報告テーマは「図書館の自由・この1年」。
2023年11月~2024年9月上旬までの図書館の自由をめぐる動向について、資料収集・提供の自由と、プライバシー保護に関する出来事を中心に紹介し、参加者の皆様とともに、「図書館の自由」についての理解を深めるための論点を整理しました。



報告の中で取り上げた事例は、岐阜県・御嵩町立図書館での寄贈本の扱いをめぐって・その後、著作権侵害を理由とする資料の利用制限・回収要請、書籍の出版中止・異議・回収要請などの出来事、米国での禁書運動の拡大、映画「ヤジと民主主義」の公開・その後の動き、子どもたちの教育データの利活用と図書館への影響、リサイクル本からの利用者情報の流出、サイバー攻撃によるサービス停止とデータ流出、マイナンバーカード取得者専用の電子図書館サービス、ブックレット 『戦争と図書館』の刊行、自由宣言採択70年と委員会の取り組み、などです。

全国図書館大会に先立って、11月上旬に、パシフィコ横浜で開催された「図書館総合展」では、山口先生が制作にかかわった「図書館の自由」という考え方を普及するポスターが日本図書館協会のブースにて展示されました。



「警察は安全を守る、病院は命を守る、では図書館は何を守っているのでしょう?」という問いかけや、よくある質問への答えを通して、「図書館の自由」という考え方を開設するという内容になっています。図書館総合展は終了しましたが、また展示する機会もあると思いますので、その時はぜひご覧ください。