【日文夏の恒例行事・琉歌大賞2025の表彰式が行われました!】
1年生、頑張ってます!
日本文化学科では1年生全員が受講する「琉球文化論」という必修科目の中で、毎年、オリジナルの琉歌を創作して、その芸術性や時代性を評価する「沖国日文・琉歌大賞」というコンテストを開催しています。
授業を担当されている我部大和先生の企画によるイベントで、我部大和先生が着任された2020年度から取り組んでいます。2020年度~2022年度は「コロナ禍」ということもあり、「沖国日文・コロナ歌大賞」という名称で開催してきましたが、現在は、本来の「琉歌大賞」という名称に戻して開催しています。
今年度は、169首もの応募があり、審査が難航したことから、前期の授業時間中の表彰ができなかったため、9月22日に開催された1年生の後期オリエンテーションで表彰式を行うことになりました。
我部先生はあいにく中国への学会出張中のため、奥山貴之先生がプレゼンターを務め、入選作品として12首を表彰しました。作品を一部ご紹介します。

【大賞】
袖に降る露や 愛し玉黄金 我が思る無蔵に 浚てぃ呉らな
【優秀賞】
親の居ぬ家に ひたひたと響く 足音は寂し しんと一人
うりずんぬあちさ あきむまたあちさ にぎばぬないくぬ うちなーじま
【佳作】
青色の海も 生い茂る木々も 赤色に染る それが戦
芒種雨がやみ ふと空を見上げ 海の向こうまで 虹のリボン
母のこしらえた弁当の色が懐かしく思う一人暮らし
三線の音色 青い海に乗せ 風と舞い踊り うむい寄せる
審査委員を務めたのは、我部先生の他に、日本文化学科で我部先生とともに琉球文化コースの授業を担当する西岡先生、万葉集など和歌研究を専門とする田場先生、そして非常勤教員としてお世話になっている照屋理先生。それぞれの先生が独断で選ぶ個人賞の発表もありました。
【西岡敏賞】
特に意味もなく ネットサーフィンして 1人で傷つき 一人で泣く
【田場裕規賞】
青々と芽吹く 芝生踏み鳴らし 伸び伸び聞こえる 歴史の音
【照屋理賞】
サーターアンダギー ナーベーラーもらえ うちかび燃やした今日はウークイ
【我部大和賞】
夏ぬ匂い乗せ カーチーベーぬ風 赤花ゆらしば 夏ぬ始まり
このほかにも、受講生全員で投票して1位を決める部門もあます。今年度の受賞は、単位を懇願する大学生の思いが反映された作品になりました。
【学生賞】*学生投票 最多得票
初恋の 君の 慣れぬ 髪靡き 色褪せた姿 憂い 運ぶ
我部先生が沖縄国際大学に着任してから始まった琉歌大賞。今年度で早くも6回目となります。
「琉歌は、日本での和歌や短歌と異なり8・8・8・6の短歌形式や7・5・8・6の仲風(なかふう)など多様な歌の形式があります。創作に挑まれた方は、いざ創るとなった時、なかなか創ることが出来ない上に、馴れないリズムに苦戦をしたかと思います。それでも、自らの思いを短詩にのせることがなかなか難しい中で、チャレンジした皆様にあらためて御礼を申し上げます。「今回、入選した作品は、琉球語を使った意欲的な作品や日常の一コマがパッと想起されるような作品、琉球文化論で紹介された「芒種(ぼうしゅ)」や「夏至南風(かーちべー)」という気象にまつわる琉球語も駆使し取り入れられた作品、現代のネット社会の現状を示すような社会的な作品など多種多様です。どれも意欲的な作品であり、選考委員の先生方が高く評価した作品でありますので、今後とも琉球語のみならず、日文の学びをより深めていってほしいと思います」と我部先生。

ことばは使わなければ身になりません。是非とも難しいと思わずに、琉球語を使いながらちょっとずつ琉球文化を知ってほしいと思います。
受賞されたみなさま、本当におめでとうございます。
授業を担当されている我部大和先生の企画によるイベントで、我部大和先生が着任された2020年度から取り組んでいます。2020年度~2022年度は「コロナ禍」ということもあり、「沖国日文・コロナ歌大賞」という名称で開催してきましたが、現在は、本来の「琉歌大賞」という名称に戻して開催しています。
今年度は、169首もの応募があり、審査が難航したことから、前期の授業時間中の表彰ができなかったため、9月22日に開催された1年生の後期オリエンテーションで表彰式を行うことになりました。
我部先生はあいにく中国への学会出張中のため、奥山貴之先生がプレゼンターを務め、入選作品として12首を表彰しました。作品を一部ご紹介します。
【大賞】
袖に降る露や 愛し玉黄金 我が思る無蔵に 浚てぃ呉らな
【優秀賞】
親の居ぬ家に ひたひたと響く 足音は寂し しんと一人
うりずんぬあちさ あきむまたあちさ にぎばぬないくぬ うちなーじま
【佳作】
青色の海も 生い茂る木々も 赤色に染る それが戦
芒種雨がやみ ふと空を見上げ 海の向こうまで 虹のリボン
母のこしらえた弁当の色が懐かしく思う一人暮らし
三線の音色 青い海に乗せ 風と舞い踊り うむい寄せる
審査委員を務めたのは、我部先生の他に、日本文化学科で我部先生とともに琉球文化コースの授業を担当する西岡先生、万葉集など和歌研究を専門とする田場先生、そして非常勤教員としてお世話になっている照屋理先生。それぞれの先生が独断で選ぶ個人賞の発表もありました。
【西岡敏賞】
特に意味もなく ネットサーフィンして 1人で傷つき 一人で泣く
【田場裕規賞】
青々と芽吹く 芝生踏み鳴らし 伸び伸び聞こえる 歴史の音
【照屋理賞】
サーターアンダギー ナーベーラーもらえ うちかび燃やした今日はウークイ
【我部大和賞】
夏ぬ匂い乗せ カーチーベーぬ風 赤花ゆらしば 夏ぬ始まり
このほかにも、受講生全員で投票して1位を決める部門もあます。今年度の受賞は、単位を懇願する大学生の思いが反映された作品になりました。
【学生賞】*学生投票 最多得票
初恋の 君の 慣れぬ 髪靡き 色褪せた姿 憂い 運ぶ
我部先生が沖縄国際大学に着任してから始まった琉歌大賞。今年度で早くも6回目となります。
「琉歌は、日本での和歌や短歌と異なり8・8・8・6の短歌形式や7・5・8・6の仲風(なかふう)など多様な歌の形式があります。創作に挑まれた方は、いざ創るとなった時、なかなか創ることが出来ない上に、馴れないリズムに苦戦をしたかと思います。それでも、自らの思いを短詩にのせることがなかなか難しい中で、チャレンジした皆様にあらためて御礼を申し上げます。「今回、入選した作品は、琉球語を使った意欲的な作品や日常の一コマがパッと想起されるような作品、琉球文化論で紹介された「芒種(ぼうしゅ)」や「夏至南風(かーちべー)」という気象にまつわる琉球語も駆使し取り入れられた作品、現代のネット社会の現状を示すような社会的な作品など多種多様です。どれも意欲的な作品であり、選考委員の先生方が高く評価した作品でありますので、今後とも琉球語のみならず、日文の学びをより深めていってほしいと思います」と我部先生。
ことばは使わなければ身になりません。是非とも難しいと思わずに、琉球語を使いながらちょっとずつ琉球文化を知ってほしいと思います。
受賞されたみなさま、本当におめでとうございます。