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日本文化学科のブログ

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【葛綿正一先生の最新刊、『自然主義の構造と系譜』が刊行されました!】

先生も頑張ってます
日本文化学科で、古典文学や古典芸能の授業を担当されている葛綿正一先生。
ご研究の成果を収めた最新刊『自然主義の構造と系譜 花袋から潤一郎まで』が文学通信から9月20日に刊行されました。



『自然主義の構造と系譜 花袋から潤一郎まで』
ISBN978-4-86766-097-3 C0095
A5判・上製・504頁
定価:本体13,000円(税別)

詳細はこちらから。
https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-86766-097-3.html

自然主義の問題をより鮮明にするための書。
これまで日本の自然主義文学は、あまりに歴史的コンテクストに縛られて解釈されてきたのではないか、自然主義の問題は時にはモデル論に還元され、人間化されてしまうに至っているのではないか──という問題意識のもと、自然主義を狭義の歴史主義から解き放ち、その可能性を考える。
神話と歴史の点で様々な豊かさを秘めた自然主義文学の言語の力を解き明かす。
第一部では田山花袋、島崎藤村、徳田秋声、泉鏡花をめぐって自然主義の物質的構造というべきものを浮き彫りにし、第二部では森鷗外、夏目漱石、志賀直哉、谷崎潤一郎をめぐって自然主義の批判的系譜を辿る。さまざまなテクストを横断しながら自然主義文学を考えていく。

葛綿先生は今年度で定年退職の年を迎えられます。
これまでの研究の集大成でもある1冊、500ページを超える大著となっています。
ぜひご覧ください。