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日本文化学科のブログ

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【図書館情報学ゼミのメンバーが浦添市内の中学校のビブリオバトル大会のお手伝いに行ってきました!】

図書館司書課程通信
2025年10月2日、浦添市立図書館の主催の下で、市内の中学校の図書委員の皆さんに「ビブリオバトル」という読書活動を体験してもらう研修会が開催され、図書館学担当の山口先生がゲスト講師を務めつつ、図書館情報学ゼミの学生たちもお手伝いに行ってきました。

「ビブリオバトル」とは、各自が面白いと思った本をもちよってお互いに紹介しあい、簡単なディスカッション(質疑応答)を通して、一番読みたくなった本1冊に投票し、「チャンプ本」を決める楽しい書評会です。

ヤングアダルト層の読書推進に力を入れている浦添市立図書館の活動の一環として、市内の中学生にもぜひビブリオバトルに関心を持ってほしいということで、ビブリオバトルを体験してもらおう、ということになり、市内の中学校の司書・司書教諭の先生、図書委員会の皆さんに協力してもらって開催することになりました。

この日はビブリオバトルの決勝戦。9月末に図書委員全体で、ワークショップ型のビブリオバトルを体験してもらい、予選を勝ち抜いた5人による決勝戦を、イベント型で開催することになりました。

冒頭での「ビブリオバトルを始める前に」と題した山口先生からのアドバイスでは、バトラーの皆さんには、①持ち時間3分間をしっかり使い切ること、②シナリオは読み上げずに本をもって話すこと、審査員の皆さんには、積極的に質問をして本の魅力を引き出すお手伝いをほしてほしいこと、などをレクチャーさせていただきました。





その後、代表者5名による生徒さんによるミニビブリオバトル大会を開催され、激戦を制して見事チャンプ本の輝いたのは『ミッドナイト・ライブラリー』(‎ハーパーコリンズ・ジャパン 、マット ヘイグ著)でした。

今回の大会で驚いたのは、どのプレゼンでも、本の内容がとても分かりやすく説明されていて、頭の中で情景がイメージできたことです。バトル終了後の教頭先生による講評の中でも、「図書委員の皆さんがふだんたくさん本を読んでいて、言葉をたくさん知っていることが伝わってきました」という言葉があり、読書のリーダーとして、図書委員の皆さんがふだんからたくさんの本に触れて、言葉の世界を広げていることが伝わってきました。
最初に山口先生からのお願いにもあったように、観客の生徒さんからもたくさん質問の手が挙がって、本の魅力をさらに引き出してくれていたのも印象的でした。図書委員の皆さんが学年を超えて、ふだんから仲良く楽しく活動していることあるのではないかと思います。



お手伝いとして参加してくれた図書館情報学ゼミの4年生からは、「3分という限られた時間の中で、単なるあらすじだけでなく、自分が思う本の魅力や好きなところが詰め込まれていて、聞いていてすごく楽しかったです。どの本も「読んでみたい!」「もう一度読み返したい!」とわくわくするようなビブリオバトルでした」という感想も届きました。



決戦の終了後には、山口先生からの講評と、9月末のビブリオバトル研修の際に紹介した、山口先生がよくビブリオバトルで紹介するサザエさんのネタ本『サザエさんヒストリーブック1969-2019』(扶桑社、2019)を図書室に寄贈させていただいたところ、数人の生徒さんが本のまわりに集まってサザエさんの自宅の間取りやキャラクター設定集などを見て楽しそうにしてくれていました。長いお話を読むのが苦手な生徒さんにもこうした楽しい本があることも知ってもらえたらなと思いました。

図書委員のみなさん、これからも学校の読書のリーダーとしてたくさん図書館を使ってくださいね。