文字サイズ

日本文化学科のブログ

ブログ

【小説の世界を多角的に読み解く!ーー村上陽子先生担当「日本文学を読むⅢ」のご紹介】

おもしろ授業
日本文化学科には100を超える種類の多様な専門科目が開設されています。
大学生は普段どんな授業を受けているのでしょうか? 高校までの授業とはどう異なるのでしょうか?
教育学ゼミで学ぶ3年生が、大好きな日本文学の授業(「日本文学を読むⅢ」)を紹介してくれました!

ーーーーーーーーー

小説の世界を多角的に読み解く!

この講義では、日本文学の最高峰とも評される夏目漱石の代表作『こころ』を題材に、ひとつの小説を多角的な視点から精緻に読み解き、論理的に分析する手法を体系的に学びます。
単にページをめくって「物語の筋書きや劇的な展開を楽しむ」という一般的な読書の枠を超え、一歩踏み込んだ「文学研究としての批評・分析」の実践を目指すのが本講義の大きな特徴です。

講義内では、作中の核心に迫る以下のような問いを深く掘り下げていきます。

●人間関係の謎: なぜ若い「私」は、あれほどまでに深く「先生」という人物に惹きつけられたのか。
●行動の動機: なぜ先生は、他の誰でもなく「私」を選び、自らの過去をすべて打ち明ける過酷な遺書を託したのか。

これらの謎を解き明かすため、私たちは物語の文章だけを追うのではなく、「作者・夏目漱石の生涯や精神的葛藤」、そして彼がこの作品を執筆した「明治末期から大正へと移り変わる激動の日本社会・時代背景」という2つの重要な外部コンテキスト(文脈)に焦点を当てます。

近代化の波の中で知識人が抱えた孤独、エゴイズム、そして明治という時代の終焉がキャラクターたちに与えた影響を多角的に検証することで、これまで見落としていた『こころ』の新たな一面や、現代にも通じる普遍的なテーマが鮮やかに浮かび上がってくるはずです。



このように大学では、受講生の皆さんが、自分なりのアプローチで文学の奥深さを探究できる、刺激的な学びの場を提供してくれます。
日本文化学科で一緒に文学を究めましょう!