市町村史への取り組み
教員の研究活動
社会文化学科で歴史学(前近代史)の演習科目を担当しています深澤秋人といいます。研究テーマは近世琉球の対外関係史、尚家文書の史料論ですが、それとともに、市町村史への取り組みを研究活動の柱と考えています。
最近では、『徳之島町史 通史編Ⅰ 先史・古代・中世・近世』(徳之島町、2023年)で、地域に伝来する絵図と史料を付け合わせ、現在の徳之島町域各集落のできごとや歴史的特徴を紹介しました。また、近世の奄美諸島は薩摩藩の直轄地でしたが、徳之島の人びとは奄美諸島内だけでなく沖縄島や硫黄鳥島にも移動していたことに言及しました。現在は『久米島町史 資料編5 文献史料編』(2025年度刊行予定)に関わり、古文書との格闘を続けています。
私が市町村史にはじめて関わったのは、『名護市史・資料編5 文献資料集2 羽地寄留士族関連資料』(名護市役所、2004年)です。そこでの経験として、断片的な史料であっても、イエや地域に伝来する意味を足も使って妥協せずに考え、読み手に臨場感をもって伝えてこその市町村史だと実感しました。それが沖縄県内はもちろん県外・国外であっても、研究の母胎となる地域があって、はじめて琉球・沖縄史の全体史を相対化できるのではないでしょうか。
沖縄国際大学2024年度定例講座として「琉球・沖縄から人文学を発信する」(全10回)が開催されました。講師は社会文化学科の教員がつとめました。私は県内でも宜野湾市周辺の市町村史についてお話ししました。各回の内容をまとめた出版物として来年刊行されます。ご期待ください。

最近では、『徳之島町史 通史編Ⅰ 先史・古代・中世・近世』(徳之島町、2023年)で、地域に伝来する絵図と史料を付け合わせ、現在の徳之島町域各集落のできごとや歴史的特徴を紹介しました。また、近世の奄美諸島は薩摩藩の直轄地でしたが、徳之島の人びとは奄美諸島内だけでなく沖縄島や硫黄鳥島にも移動していたことに言及しました。現在は『久米島町史 資料編5 文献史料編』(2025年度刊行予定)に関わり、古文書との格闘を続けています。
私が市町村史にはじめて関わったのは、『名護市史・資料編5 文献資料集2 羽地寄留士族関連資料』(名護市役所、2004年)です。そこでの経験として、断片的な史料であっても、イエや地域に伝来する意味を足も使って妥協せずに考え、読み手に臨場感をもって伝えてこその市町村史だと実感しました。それが沖縄県内はもちろん県外・国外であっても、研究の母胎となる地域があって、はじめて琉球・沖縄史の全体史を相対化できるのではないでしょうか。
沖縄国際大学2024年度定例講座として「琉球・沖縄から人文学を発信する」(全10回)が開催されました。講師は社会文化学科の教員がつとめました。私は県内でも宜野湾市周辺の市町村史についてお話ししました。各回の内容をまとめた出版物として来年刊行されます。ご期待ください。