文字サイズ

日本文化学科のブログ

ブログ

【地元の公民館図書室のリニューアルにチャレンジしました!ーーヤングアダルトコーナー編】

図書館司書課程通信
司書を目指す学生が多く在籍する日本文化学科では3年生後期から資格課程での学びの集大成として、アドバンスド科目にて、図書館現場との様々なコラボレーションを通して、司書になるための実践力を身に着けるゼミ活動を進めています。

2018年11月から取り組んできた、大学近くの宜野湾市立公民館図書室のリニューアル実習もその1つ。3年生が2チームに分かれて、ヤングアダルトコーナーと児童コーナーのレイアウトのリニューアルにチャレンジしました。



今回はヤングアダルトコーナーのリニューアル実習をレポートします。

■プロジェクト① ヤングアダルトコーナーに名前を付けよう!:
「カフェ・シエルブルー(Café de ciel bleu)」

公民館図書室には「あおぞらいぶらりー」という愛称がります。この愛称と、アピールポイントである大きな窓から見える「青い空」を意識し、YA利用者が好むであろう空間「カフェ」と、仏語で「青空」を意味する「シエルブルー(ciel bleu)」という語を組み合わせてコーナー名を考えてみました。
フランスは自由の国であり、戦後の図書館(社会教育施設)の基本理念である知的自由の保障にも共通すること、そして、YA利用者はヨーロッパ圏文化への羨望が強いと予想されるので、これらの傾向に合わせたコーナーの名称を考案しました。
若い中高生が青空へ飛び立つように活躍してほしいという願いと、カフェの様にリラックスしてこのコーナーを使ってほしいというメッセージも込めています。

  

■プロジェクト② コレクションをリニューアルしよう!

YA層は流行に敏感であるため、出版年が古い資料は書庫、もしくは一般書コーナーへ異動しました。
また、進路や心・体の悩みなど、高生向けの指南書類やライトノベルなどの小説が一般(大人)向けコーナーにも多数あり、散逸しているため、分類を整理した上でYAコーナーに移動し、フィクションだけではない、幅広い分野のYAコレクションを構築することで、利用者への効果的なアピールと資料回転率の向上を狙いました。

■プロジェクト③ カフェっぽく・交流できるスペースに!

コンセプトにある「カフェ」を意識して、壁面や棚上の装飾を行いました。
具体的には、棚の上の白い壁にシートを用いて自作したブラックボードを設置。自由にイラスト等を描けるスペースとして、利用者同士の交流を促進するようにしました。
利用者がブラックボードに残した作品群は、作品を描くスペースがなくなった場合、写真にのこしてボードを清掃。写真はネット上での広報利用や、コーナー内でのフォトアルバムを置いて記録に残してもらうことにしました。

公民館図書室の近くには中学校、高校もいくつかあります。今回のリニューアルを通して、中高生の利用がもっともっと増えることを願っています!
遅くまでリニューアルにお付き合いいただき、いろいろご助言をいただきました、司書の崎原さん(日文の先輩です!)はじめ、公民館のスタッフの皆さま、ありがとうございました。_(._.)_