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日本文化学科のブログ

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【レファレンス問題つくって出し合うグループワークを行いました!】

図書館司書課程通信
日本文化学科では沖縄県内で唯一、図書館情報学を専門で学べるゼミナールが設置されており、司書志望の学生が県内各地から(離島からも)たくさん集まっています。

そんな日文生が多く受講する司書課程科目「情報サービス演習Ⅰ」では、ロールプレイ方式でレファレンスサービスを学ぶトレーニングを行っていますが、後期の授業もそろそろ終了、ということで、2019年1月18日、これまでの総まとめとして、グループごとにレファレンス問題をつくり、それを出し合う、というワークを行いました。



各グループが作った問題は、
「イチイという植物の別名を知りたい。ハリーポッターなどに出てくる植物だが、この植物をトリックの伏線に使った小説を書きたいと思っていて、タイトルにも使いたいが、イチイ、と書くとバレバレなので、余りみんなが知らないような別名はないか?」(文芸部に所属して、小説の投稿をしている大学生)
「祖父が県の職員として関わっていた”バカンス村”というリゾート計画が本当に実現したか知りたい。祖父の思い出の場所をめぐるツアーを親戚一同で企画していて、私が案を作ることになっているが、祖父が思い入れがあったらしいこのバカンス村について情報が少なくて困っている。バカンス村とはそもそもどこにあるの?」(旅行会社の社員、40代)
といった問題で、ビジネス支援サービスのあり方やプライバシー保護、著作権保護などの理解度も問う、より高度な問題を作って出題しあい、回答し合いました。

当日はできるだけリアルにレファレンスを再現することも課題に含まれていたため、文芸部風の大学生や40代の旅行会社社員のコスプレにもチャレンジしつつ、利用者の視点に立つことで、どのようなサービスが必要かを考える、良い機会になりました。

この日の授業で4年間の司書課程をほぼ取り終える4年生も。実習的にサービスを学ぶ授業ということで、「4年間の司書課程の授業で一番大変だった」「でも、みんなと協力して問題に取り組むことができて、司書の専門性や魅力を再発見できた」という声も聞かれました。
そして、4年生のなかには、卒業後、司書として公共図書館や高校の図書館で働くことが決まっている学生もたくさんいます。4年間学んだことを土台に、これからも頑張ってください!