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日本文化学科のブログ

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【日本語教育副専攻課程のご紹介 外国人留学生向け日本語科目見学レポート】

日本語教育副専攻課程通信(日本語教師)
沖縄国際大学日本文化学科には日本語教育副専攻課程が設置されており、「日本語教員資格」を取得することができるようになっています。日本語教員(日本語教師)とは、外国に住む方、または日本に仕事や勉強にやってくる外国人に日本語や日本の文化を教える専門職です。
沖縄でも外国人がどんどん増えてきていて、日本語教員へのニーズが高まっています。日本文化学科にも日本語教員資格を取得する学生がかなり増えてきました。

沖縄国際大学では外国人留学生が日本語を学ぶ科目が設置されており、日本文化学科の専任教員であり、日本語教師としての経験もある奥山貴之先生もいくつかの科目を担当されています。
2018年5月17日、日本語教員を目指す学生たちが、「日本語会話/聴解Ⅰ」という科目にお邪魔して、奥山先生の授業を見学させていただきました。学生たちからレポートが届きましたのでご紹介します。
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 韓国、中国、インドネシア、ペルー、フランスなどなど、沖縄国際大学にはいろいろな国の留学生がいますが、授業の中では国籍に関わりなく、「日本語」という共通の言語でユニークな発想をもとに、みんなで一緒に楽しみながら学習していたのがとても印象的でした。
 受講生(日本語学習者)のみなさんは、積極的に奥山先生に相談したり、周りの友達に相談をしたりしていて、高い学習意欲を感じました。
 私たちも少し授業に参加させていただきましたが、特定の文法を使った会話文作成は、日常的に日本語を使用しているにもかかわらず、具体的例を出すことができませんでした。それに対して、学習者のみなさんは、多様な視点から会話文を膨らませ、笑いを交えながら和やかに会話文を発表していました。「異文化」だからこそみえてくる、日本語の魅力や難しさにも気づくことができました。

 授業を見学させていただきながら考えていたことが1つあります。それは、私たちがふだん受けている授業では、今回の授業を通して感じた「活発さ」が見られないような気がするということです。新しい語彙や表現にふれるたびに、学習者のみなさんの目がキラキラと輝いていて、学ぶことの喜びが教室中にあふれているような印象も受けました。日本語教育の授業としても、また1人の学生としても、刺激を受けることができたように思います。
 日本語教員という仕事の難しさと大切さ、そして専門性を感じることができる一日になりました。