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日本文化学科のブログ

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【図書館司書課程通信⑦ 電話レファレンスのロールプレイ実習を行いました!】

図書館司書課程通信
図書館の機能の1つとして、「レファレンス」というサービスがあることをご存知でしょうか? 小さい頃に読んだ絵本のタイトルを思い出せない…、レポートに必要な資料を探している、といった「本の探偵」的な調査はもちろん、家事・育児、学校の宿題、ご近所トラブル、心や体の健康・経済状況などの日常的な悩みや課題の解決のお手伝い、そして、特許の取り方を教えてほしい、商標登録をしたい、といったビジネスパーソン向けの調べものサポートも含まれる、現代の図書館を代表する重要なサービスです。

沖縄国際大学日本文化学科には、司書を目指す学生が多く所属し、授業での実習を通して、レファレンススキルを高めるトレーニングを行っています。

2018年6月7日に行われた「情報サービス演習Ⅰ」という授業では、声だけで質問をやりとりする「電話レファレンス」を学びました。これは、図書館4Fにあるラーニングコモンズで衝立越しにかかってくる電話を受け、簡単なインタビューを行い、いったん電話を切った後に、1Fにある参考図書を使って制限時間内に回答を探し出し、ふたたび4Fに戻って回答を伝える、というロールプレイ型のトレーニングです。


出題された問題は…
①「”ひるね”という古本業界用語の意味を知りたい」
②「富士山で30度を超えた日ってあるの?」
③「女性で初めて博士になった人は誰?」
④「スパイが使う”飛び込み”という言葉の意味を知りたい」
⑤「花色木綿のあらすじを教えて」
などなど。

どの問題一見、ネットで検索すればすぐに見つかりそうな質問ですが、利用者にぴったりの情報を探すのは簡単ではありません。たとえば、「ひねる」→「ひるね」というように利用者が間違えて言葉を覚えていた場合にはネットでは見つからず、インタビューで分野を特定した上で50音順に並んでいる専門用語辞典を使て調べた方が適切な場合もあります。

いつもの図書館学の静かな授業とは違う体験型の授業で、上へ下への大騒ぎしつつ(図書館だから騒いではダメですが)、新しい発見もたくさんあったようです。

九州地区でもトップクラスの施設を誇る沖縄国際大学図書館の様子とともに、写真で授業の様子をご紹介します。