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日本文化学科のブログ

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【図書館司書課程通信⑧ レファレンスサービスのロールプレイ実習を行いました!】

図書館司書課程通信
図書館には様々な種類がありますが、その1つが「学校図書館」。特に、沖縄県は「学校図書館先進地域」とも呼ばれており、沖縄国際大学の司書課程の授業でも学校司書の養成を意識した取り組みが行われています。

2018年6月14日に行われた「情報サービス演習Ⅰ」という授業では、学校図書館を舞台にしたロールプレイ演習が行われました。
この日の授業では、「姉の友達アートンという会社を探している」「母の兄の新聞投稿をコピーしてほしい」「タイタニック号の沈没事故で日本人の生存者はいたの?」「”ちゅうけん”の本を探してほしい」というような、生徒からの授業に関わりのある質問、日常的な疑問、先生からの授業準備にかかわる相談に対して、グループから選ばれた代表1名(司書役)が、他の班員の助けも得ながら、図書館がもつ資料提供・情報提供機能をいかして、どう対応するのかを学びました。

今回の授業のポイントは、レファレンスサービスと関わりの深い著作権について理解を深めること。学校図書館で授業に関係のないコピーを求められたらどうするか、資料を携帯カメラで写したいと言われたらどうするか、など、できるだけ利用者の要求にNOを言わずに、法律の範囲内で対応する方法を制限時間内にひねり出すことができるか、が問われました。

司書課程でこれまで学んできた知識を総動員しなければならない授業ということで、改めてレファレンスという仕事の難しさと大切さを学んだようです。


ちなみに、この授業で学生たちが取り組んでいる「レファレンスサービス」については、『夜明けの図書館』(埜納タオ著・双葉社・5巻まで発売中)というマンガでも大きく取り上げられています。公共図書館の新人司書がレファレンスサービスに悪戦苦闘しながら成長していく物語です。司書志望でAO入試にエントリーしようと思っている受験生の皆様には、貸出だけではない司書の仕事の幅広さやドラマ性を知ってほしいので、ぜひ読んでおいてほしい作品です。

『夜明けの図書館』は7月15日のオープンキャンパスの日文紹介ブースや図書館の指定図書コーナーにも置いてあります。学校の図書館にもあるかもしれないので、ぜひ目を通してみてくださいね。