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日本文化学科のブログ

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【司書課程の4年生が「せかいのおはなし会」にチャレンジしました! 図書館司書課程通信⑪】

図書館司書課程通信
司書課程の学生たちが受講するアドバンスド科目「図書館情報学特別演習Ⅰ・Ⅱ」では、昨年9月から1年間をかけて、ビブリオバトルへの参加や大学図書館での企画展示、SDGsをテーマとする企画展示、県立図書館ビジネス支援のレクチャー、選書ツアーでの書店員との交流、公民館図書室のリニューアルなど、さまざまな体験を通して、現代の図書館・司書のミッションを考えてきました。

2018年7月26日、JICA沖縄国際センター図書資料室で開催された「世界のお話し会 沖国SP」は、この1年間の授業で最後に取り組むイベントでした。
今回は、イベントに参加するだけでなく、企画の段階から関わり、沖縄に住む外国人の方とともに、児童サービスと多文化サービスを組み合わせた「お話し会」を開催しました。


今回は8名の学生が2つのグループに分かれて、中東のアラビア語圏の国からきたハニーンさん、ザカリアさんといっしょに、
13時30分~「せかいのたべもの」
14時30分~「あそんで世界をまなぼッ」
と題して、クイズやダンスを交えながら、赤ちゃん絵本や大型絵本、地図絵本などを紹介し、アラビア語に親しみながら交流する楽しいプログラムを考えました。

このイベントは昨年から授業で取り組んでいますが、今年はよりたくさんの方に参加していただき、2回目の公演では、近くの保育園の子どもたちも遊びに来てくれて、一般の閲覧フロアまではみ出すほどの大盛況でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

当たり前のことですが、外国で生活をしていると、自分の国の言葉を語ることはほとんどありません。お話し会の中で、読み手のお二人がとても楽しそうに自分の国の言葉を語っておられる姿を近くで見ていて、異文化の中で外国の方がどのような気持ちで生活をされているか、自分の国の言葉を話すことがどれだけ大切か、といったことに気づくことができたように思います。

今回の企画・運営にあたっては、図書資料室の福原さんのご指導をはじめ、JICA沖縄国際センターの皆様、読み手のお二人が通う日本語学校の先生にもたくさんのサポートをいただきました。多文化社会でもある沖縄で司書を目指す学生たちにとって、海外の文化を発信する専門図書館があること、そして外国で生活する方や子どもたちと交流できたことはこれからの大きな糧になると思います。

1年間、授業を支えてくださった皆様にもこの場を借りて深くお礼申し上げます。ありがとうございました。