文字サイズ

日本文化学科のブログ

ブログ

【図書館司書課程通信⑫ 江戸時代の本の整理業務にチャレンジしました!】

図書館司書課程通信
日本文化学科には、県内唯一の図書館司書専門のゼミが設置されており、司書を目指す学生も多く在籍しています。

図書館司書の仕事の1つに「資料の組織化」という業務があります。2018年7月17日の授業では、この組織化の業務のお仕事をされている大学図書館の職員さんを講師としてお招きして、授業の中で、書写資料や木版印刷本などの古典籍の目録作成方法について学びました。

沖縄県内の図書館では、沖縄戦の影響もあって(戦前にあった県内の全ての図書館・資料が消失してしまいましたので)、なかなか古い本を手にすることができないのですが、この日の授業では、東京の古書店から古典籍を取り寄せて、実際に触れてみて、目録を作ってみる体験授業を行いました。


古典籍をはじめてみる学生がほとんどでしたが、
「タイトルの下に「人」と書いてあって、先生に質問してみたら「天地人」の「人」だから、第3巻目のことだよ、と教えてもらってなるほどと思った」
「江戸時代にも国語の教科書があって、いまと同じような日本語の活用形を習っていたようでびっくりした」
「一見ボロボロに見えるけど、紙そのものは意外にしっかりしていて、200年近く前のものとはとても思えない。図書館学のテキストで、酸性紙と比べて和紙は長持ちすると習っていたけど、まさにこのことだ!、と思った」
などなど、新しい発見がたくさんありました。

この日の授業では、古書の間にはさまっている、いつの時代のものかわからない虫の死骸や謎の手紙を発見したりして、わいわいと楽しみながら、資料保存の大切さと司書の専門性を学ぶことができました。